11日(木)に移動理解教室を行いました。移動理科教室とは,子どもたちの自然科学に対する関心を一層高め,科学的な能力や態度を育てることを目的に行われるもので,理科実験の専門家である北海道立教育研究所付属理科教育センターの所員が子どもたちの興味関心をもつ実験や工作を行います。
1・2年生は,科学工作に取り組みました。まだ理科の授業が始まっていないので,難しいことはわかりません。今回は「ビー玉万華鏡」と「紙トンボ」を作りました。「ビー玉万華鏡」では科学の不思議を,「紙トンボ」ではどうやったらよく飛ぶかを体感する中で,科学の面白さを味わいました。
3・4年生は,空気と温度に関する実験を行いました。空気を温めることによって,噴水が出る実験器具を使って子どもたちに今起こっている現象を考えさせます。「どうしてこうなったの?」「こうなるっていうことは,温められた空気がどうなったの?」と問いかけながら,目の前で起こっている現象がなぜ起こったのか,その原因について子どもたちが答えをさがします。目に見えづらい空気の膨張を目に見える形にする実験器具や,子どもたちに問いかけて考えさせる授業の進め方に感心させられました。
5・6年生は,燃焼の仕組みに関する実験を行いました。ろうそくに火をつけてからペットボトルを利用したふたをかぶせます。ご存知の通り,密閉されるとろうそくの火はやがて消えてしまいます。問題はそこからです。「火はなぜ消えたのか」「もっと長くろうそくに火をともし続けるにはどうしたらよいか」などをグループで話し合わせて発表し,それを検証していく授業でした。子どもたちの科学的な興味をそそる授業展開や教材に私も感心しました。
最後は全校で液体窒素の実験を見ました。テレビ番組でしか見たことがない液体窒素。いろいろなものを冷やしたらどうなるか,元の温度に戻したらどうなるかなどを観察しました。水分を含むものと含まないものではその変化が大きく違っていました。液体窒素の中に入れ,取り出したマシュマロは,独特の食感と味でしたが,おいしくいただけました。
授業は目的を十分達成できる内容でした。理科センター所員の皆様には心より感謝申し上げます。この体験を機会に科学に興味をもち,船泊小学校から未来の科学者が生まれるかもしれませんね。