【地域の真心がこもった米俵】

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 【6年生担任=土岐山先生から子どもへの檄】

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 学芸会をひかえ、道具作りがされた。2年生の担任=藤尾先生は「『かさこ地蔵』に米俵が必要です」という。100円ショップや大型雑貨店がない礼文では、材料の調達が難しい。あれこれ話しているうちに、養護教諭の小本先生が知り合いの漁師さんからむしろを、わら縄は公務補の檜物さんからいただけることになった。困ったときの「地域頼み」だ。

 苦心の米俵が完成。それを見た子どもが「わーっ」と歓声をあげた。藤尾先生が、米俵ができるまでの物語を子どもたちに話してくれた。瞳が輝く。帰り際、子どもたちは「檜物さん、米俵とソリを作ってくれてありがとう。」「どういたしまして、学芸会がんばれよ!」の会話。

 「いつもお世話になっている地域の方々に感謝の気持ちを伝える学芸会」それが先生と子どもの合い言葉だ。