平成26年度の「おとな日記」

20150330「思い出づくり」

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 3年生の男の子が転校することになりました。3・5年学級は担任も子ども3人も全員男の「男クラ」。最後の思い出づくりに、今日は学校でお泊り会です。一晩中、寝ないで遊ぶのかな…と思いきや、夜9時半には就寝予定の健全なスケジュール。何でも、「夕日」と「朝日」をみんなで見るのが今回の目玉だとか。朝5時には行動開始するから夜更かしはしないそうです。礼文の美しさを思い出に…とは粋な企画です。

 夜はテントで川の字になって寝るのだとか。それにしても校内にテントとは、これまた思い出に残ること間違いなしです。

 (香小ライター2号)


20150324「次へと続く」

     先日の卒業式に続き、今日は5名の児童に修了証書と通知表が手渡されました。平成26年度もこれで一区切りです。6年間、本校で勤務された先生と、3年間ともに学んだ児童とのお別れの場面も設けられました。「香小で学んだことをそれぞれの場所で活かし、また頑張りましょう」という児童会長の言葉が印象的でした。一人ひとりがこれからの毎日をしっかりと見据えて臨み、語ることができた修了式でした。

 華やかだった教室もすっかり片付けられ、学校全体もリセット。2週間の春休みです。

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 (香小ライター2号)



20150322「巣立ち」

      卒業式が無事に終わりました。地域・保護者40名余りが集まって、4人の卒業生の門出を祝ってくれました。送る側も送られる側も、涙をこらえきれない中にも、凛とした雰囲気の漂ういい式でした。

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 午後には同じ体育館で祝賀会が。それぞれの学年が趣向を凝らした発表で6年生の卒業を祝ってくれました。昨年以上に地域の方々が足を運んでくださったほか、午前・午後を通して保育所で勤務する卒業生が小さな子の面倒を見てくれたりと、香小の「つながり」が凝縮された一日となりました。

 (香小ライター2号)



20150320「うれしいたより」

     卒業式が日曜日に迫りました。総練習も終わり、式場の準備もほぼ完了。子どもや先生方の雰囲気も盛り上がってきました。旧職員や来賓の方々から祝文が次々と届く中、卒業生が4月から通う中学校の生徒と教職員全員からお祝いと歓迎のメッセージが寄せられました。

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 もう何年も続いているあたたかい心遣いです。おかげで礼文には「中1ギャップ」はありません。

 (香小ライター2号)



20150319「思いに触れる」

     3年生が社会科の学習の一環として、地域の祭に携わる人たちを取材し、壁新聞にまとめました。神社の宮司さんや氏子総代さんたちの話を聞いて、昔から受け継がれてきた伝統や、地域の平和や繁栄を願う気持ちに触れた様子が伝わってくる良い発表でした。

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 礼文の大人たちは、次の世代に様々なことを伝え、受け継いでいきたいという思いが強い人ばかりです。今回も取材を申し入れると感激し、快く受け入れてくださいました。学校は地域の大人と子どもをつなぐ役割も確かに担っていると改めて感じました。

 (香小ライター2号)



20150318「ピース!」

     3月も半ばを過ぎ、日が長くなってきました。時化早かった海にも穏やかさが戻ってきました。港では春の漁が始まっています。今日は3・5年生が毛ガニの網外しの様子を見学に港へ出かけました。

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 3・5年生が帰ってきた後、しばらくすると学校の中に何やら美味しそうな匂いが。お土産にカニをいただいてきたとのこと。茹で上がったカニは全校生で分け合って食べました。

 (香小ライター2号)



20150312「真剣勝負?」

    香小では中休みや昼休みを使って、定期的に全校での「遊びタイム」を設けています。各学年や児童会が様々な遊びを考えて行うこの企画。毎年最終回には決まって「ジャンケン大会」が催されます。

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 子どもと教師が入り混じって行われるトーナメント戦。1位の人は前年度のチャンピオンと決定戦を行い、その年のジャンケン香小一を決めるシステムです。先生方のほとんどが1回戦で姿を消すという波乱続きの中、頂点に登りつめたのは自称「永遠の少女」さんでした。

 ちなみに「永遠の少女」さんは、給食の片付けジャンケンでは惨敗。ジャンケンの勝敗の確率はほぼ同じことを証明する結果と相成りました(笑)

 (香小ライター2号)



20150310「“ありがとう”って伝えたくて」

    6年生の子どもたちからお誘いを受けました。卒業を前に先生方を招いて、ちょっとしたおもてなしをするというのです。香小で何年も続いている、心温まる催しです。

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 低学年の頃のエピソードを盛り込んだコントに始まり、器楽演奏、ゲームと楽しんだところでおやつの時間。子どもたちの手作りのクッキーにはこんな一言が。

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 最後は先生方一人ひとりに6年生から手紙や感謝状が手渡されました。

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 企画から準備、進行の全てを自分たちでやりきった6年生。登校日も残り10日をきりました。巣立ちの時はもうすぐです。

 (香小ライター2号)



20150309「礼検と島の子の底力」

   茨城県の小中学生の運動能力が高いことがちょっとした話題になっています。ラジオ体操を凌ぐ運動量の「茨城県民体操」に小学生の頃から取り組んでいることもその一因と考えられているそうで、「地域ぐるみ」の「積み重ね」の成果に関心が寄せられています。礼文で言えば、学習の定番「礼文検定」といったところでしょうか。「粘り強く学ぶ姿勢」と「基礎事項」が礼文の子の底力として身についているのは、「礼検」に小学生から高校生までが取り組んでいる事が大きいと思います。「みんなで頑張っている」という心強さが、今日も一人ひとりの努力を支えています。

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 3月を迎え、今年も目標を達成した子どもが続々と。国語はあと一息で全員が目標達成です。

 (香小ライター2号)



20150306「着々と」

   卒業式に向けた準備が進められています。これは在校生が飾り付けの準備作業をしている教室の黒板。次々と赤丸がついて、まずは順調といったところでしょうか。

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 今年は4人の卒業生を5人の在校生が見送ります。紙花づくりもチェーンづくりも全部5人でやらなくてはいけません。5年生を中心に奮闘中。日毎にチームワークが増しているのが見て取れます。

 (香小ライター2号)



20150303「桜餅」

  春の季語にも数えられる「桜餅」。雛祭りにちなんで、調理実習で作りました。

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 ところで桜餅には大きく2つのタイプがあるのをご存知ですか? 私たちに馴染みの深い桜餅は「道明寺」と呼ばれていて、上方にその起源を持つそうです。北海道へは北前船で伝わったとのこと。リシリコンブの多くが送り出される関西の文化は意外と私たちの周りに根付いているものです。

 (香小ライター2号)



20150302「送る会は船出の会」

  3月になりました。6年生の登校日も20日を切りました。卒業へのカウントダウンが今日の「6年生を送る会」からスタートです。

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 1・2年学級はハンドベル演奏、3・5年は器楽と替え歌をメッセージカードと一緒にプレゼント。6年生はお返しにマジックショーを披露。最後は紅白に分かれてのゲームで楽しみました。ちなみに今日の会は新しい児童会書記局が初めて企画・進行を担当。中学生になる6年生ばかりでなく、残る下級生にとっても船出の会となりました。

 (香小ライター2号)



20150227「小ささを活かして」

     サッカー少年団の子4名が遠征に出かけたので、例によって出席率が5割5分5厘だった今日の香小。4名といえば3月に卒業する6年生と同じ人数です。

 4年前に一度、新入生ゼロという年を経験している香小。いつもよりも静かな学校で過ごしながら、もしも4月の新入生がいなかったら、1年間学校はこんな感じなのかなぁ…と想像した一日でした。ちなみに27年度の香小の入学予定は4名。卒業する子の数を考えると、何とも心強い限りです。週明けからはいよいよ3月。卒業式に向けての取組が本格化する一方で、新入生を迎える準備も始まります。小さな学校のフットワークの良さを活かして、まずは全ての家庭との個別懇談からスタートです。

 (香小ライター2号)



20150226「元気が出る授業参観」

     今日は参観日。今年度の最終回です。全ての家庭から保護者の方が参観に来てくれました。小さい学校だから簡単なことのように思えますが、とても元気が出る話です。

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 3・5年学級は1年間かけて取り組んできた学習「礼文を食べつくそう」のまとめを発表。これまでにお世話になった地域の方々も招待しました。礼文の海と山の恵みに学んだ学習の足跡を、スライドも交えながら大きな声で堂々と発表しました。

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 発表の後は家庭科室に場所を移して、餃子をみんなに振る舞った3・5年生。みんなで採って冷凍保存してあった行者ニンニクを餡に入れた特製餃子です。発表を見に来てくれた1・2年生と一緒に包むところから披露です。

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 餃子名人(?)の香小ライター1号さんの監修のもと、いい色に焼き上がりました。

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 みんなで美味しくいただきました。味はもちろん大好評で、日頃からお世話になっている方々に喜んでもらえて子どもたちも大満足。参観率100%に地物を使ったスタミナ餃子で元気100%の3・5年授業参観でした。

 (香小ライター2号)



20150223「絶景かな」

    先週の全校スノーシュー。豆粒みたいに小さな子どもの姿だけでは申し訳ないので、今日はもっと間近で撮った写真を紹介します。

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 登っている様子はこんな感じです。足にはスノーシュー、両手にはストック。天気が良かったので、歩いていると汗をかくほどです。子どもたちはどんどん登っていきます。大人たちは必死についていきます(笑)

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 みんなでそり滑り。雪まみれになって楽しみました。雪が少ない今年の冬…果たしてこれが遊び納めになってしまうのでしょうか…。

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 みんなで学校のある方に向かってバンザイ! 遠くに利尻富士も見えています。

 (香小ライター2号)



20150219「香小生を探せ」

    青空と陽気に誘われて、全校でスノーシューを履いて近くの山へ出かけました。この景色の中に香小生が並んでいます。さて、どこでしょう?

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 見つかりましたか? 出発から30分が経とうとする頃、一緒に出かけたライター1号から電話が来たので、学校の窓から山を撮ってみたものです。正解はこちら!

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 晴れていたので子どもたちの歓声はよく聞こえたのですが…それではズームイン!

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 香深井の町並みや青い海を見下ろしながら、みんなでそり滑りも楽しみました。

 (香小ライター2号)



20150218「暗号?」

    これ、何かわかりますか?細かなマスの中に文字や記号がギッシリ。この時期になると、香小では各教室や職員室にこんな紙が何枚も配られます

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 正解は「モザイク壁画の下絵」です。文字や記号はそのマス目の色を指示しています。子どもも先生もマジック片手に、一心不乱に色を塗ります。完成品は卒業式の頃に校内に掲示する予定です。

 (香小ライター2号)



20150216「文武両道」

   冬休みと前後して行われた管内の書道展、美術展に全員が入賞しました。こんなことも珍しいなぁ…とみんなで賞状や楯を手に記念撮影です。

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 (香小ライター2号)




20150213「スキー発表会」

  この冬の練習の成果を一人ずつ披露しました。家の裏の山でも練習していたという1年生もすっかり上達しました。先週末の雨で解けかかったゲレンデも回復し、絶好のスキー日和の中を利尻富士に向かってシュプールを描いていた子どもたちでした。

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 (香小ライター2号)



20150212「正解は…」

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  「ふなっしー」でした。無事に完成です。ここ2日ほどの降雪で雪不足も解消でき、今日は作業時間に合わせて晴れ間も見えました。子どもたちの頑張りに天も味方してくれたようです。

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 「オラフ」も完成です。明日は全校生で「香小ゆきまつり」。できあがった雪像の周りでゲームをしたり、香小の丘でチューブ滑りを楽しみます。

 (香小ライター2号)



20150211「シルエットクイズ?」

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 冬の楽しみ「雪像づくり」。今年は雪の少なさや降雨の影響で難航中です。それでも子どもたちはめげずに作り続けています。制作途中のこの作品…さて、その正体はいかに? すっかりおなじみとなった、あのキャラです。無事完成の暁には、正解を紹介します。

 (香小ライター2号)

 

 

20150210「みんなで雪遊び」

  時期はずれの先週末の雨が一転。昨夜から今日にかけては吹雪模様の礼文です。昼休みに一瞬、雪が止んだのを見計らって、全校で「元気いっぱい運動」の第2回目。今日はスノーシューを履いて、校舎周りを2チームに分かれてのリレーです。

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 ちなみに1・2年生はこの後、再び降りだした雪の中を香小の丘へと散策に。放課後は全校生が雪像作りと滑り台づくりに取り組みました。寒さ知らずの元気な香小生です。

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 (香小ライター2号)



20150206「憧れから目標へ」

     今日は6年生が隣の中学校へお出かけ。1年前には一緒に勉強していた1つ上の先輩たちが中学校生活を詳しく紹介してくれました。

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 制服姿も板についた印象の去年の6年生たちのおもてなしに、緊張も次第にほぐれていった小学生たち。「自立への助走」とも言える中学校生活に向け、決意を新たにした体験入学でした。

 (香小ライター2号)



20150205「体験入学」

    今日から2日間、体験入学が続きます。今日は保育所から入学予定の4名が来校。明日は卒業する6年生4名が中学校へお出かけします。

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 読み聞かせや花壇づくり、地域行事と普段から顔なじみの園児たち。香小の校舎へは何度も入っているので終始リラックスムード。元気いっぱいに全校生の前で自己紹介できました。

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 授業体験の前にはみんなで鬼ごっこ。園児は全力疾走。小学生は四つん這いで参加というハンデ付き。こんな心くばりができるあたりも、礼文の子どもたちの素敵なところです。

 (香小ライター2号)



20150204「新企画?」

     「“元気いっぱい運動”を始めます!」…数日前の校内放送で児童会から全校へ呼びかけが。「あいさつ運動」に続いての児童会による新企画。一体、どんなことをするのだろうかと職員室でも話題になりました。そして迎えた運動初日の今日…。

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 中休みに外へ出て、みんなでスノーシューを履いて校舎の周りを歩きました。どうやら寒さに負けずに、みんなで元気に体を動かして遊ぼうというキャンペーンのようです。今日はまずは足慣らしで、次回はグラウンドでリレーをやろうと盛り上がっています。ちなみにこのスノーシュー…地域の方々からのご厚志で数年前にまとまった数を買い揃えたものです。冬になると子どもたちは、香深井地区が見下ろせる近くの山へ、これを履いて出かけます。冬季限定の香小生の楽しみです。

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 (香小ライター2号)



20150203「節分」

       深々と雪が降る今日の礼文ですが、暦の上ではもう春です。節分にちなんで給食では邪気払いの鰯や福豆がつきました。季節や暮らしの移ろいを知ることも、学校での大切な勉強の一つです。「ウチは大豆じゃなくて落花生だよ」「“鬼は外”と“福は内”って交互に言わない所あるの知ってる?」…自然と子どもたちの会話も弾みます。

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 昼休みにはみんなで豆まきです。剣道6段の鬼もタジタジです(笑)

 (香小ライター2号)



20150202「フル回転」

       昨日はロータリー杯フットサル大会。インフルエンザの影響で欠場チームが相次ぎ、試合日程を午前中に集約しての開催と相成りました。香小も1名が週末に罹患し無念の欠場。その分をもう一方のチームの子が掛け持ち出場して全試合を戦いぬきました。結果は低学年の部は昨年の郵便局杯以来3大会ぶりの優勝、高学年の部は連続優勝記録はストップしたものの準優勝という健闘ぶりでした。中心メンバーは両部門通じて8試合連続プレー。約3時間、コートに立ち続けました。最後まで全力で走り抜いたその姿に、積み重ねてきた確かな力を感じた一日でした。

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 (香小ライター2号)



20150131「みんなで」

      小学校から高校まで、島の理科の先生方が集まって「理科実験教室」を毎年開催しています。学校の枠をこえてスクラムを組み、子どもたちに科学の楽しさを味わってもらおうという企画です。

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 楽しいこと、ためになることは1人よりも2人、2人よりも3人で。どうせだったらみんなで。先生方の心意気に、子どもたちも学校の垣根をこえて集まり、楽しんだひと時。礼文にはこんな取組がたくさんあります。

 (香小ライター2号)



20150130「香小の丘」

     グラウンドの横に小高い丘があります。夏の間は災害時の避難経路にもなっています。以前に地域の方々が芝桜の造成を試みてみたり、「亡くなった後は学校と地域がが見下ろせる所に」と語っていた昔の校長先生が眠るお墓があったり…と、学校の歴史に静かに寄り添ってきた丘です。昔はスキー授業もこの丘でやっていたという話も聞いたことがあります。

 子どもたちにとって、この丘は格好の遊び場。みんなで山葡萄を採りに出かけたり、冬は急な坂をチューブ滑りで楽しんだりもします。今日は保育所の子どもたちが尻滑りを楽しみにやって来ました。授業中の香小生はチョッピリ羨ましそうでした。

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 学校の玄関にはいつでも使えるようにタイヤチューブとそりが用意してあります。大人も子どもも香小の丘で雪まみれになって遊びたい方は気軽にどうぞ。学校が開いている時はひと声かけていただければお貸しします。

 (香小ライター2号)



20150128「香小まつり」

    香小では毎年2学期末に香小まつりを開いています。小学生が工夫をこらした遊びを考え、保育所の子たちを招待します。今年は悪天候で延期の結果、今日開催の運びとなりました。

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 オープニングは一輪車クラブの発表。何年か前までは一緒に保育所で遊んでいたお兄さん、お姉さんの姿に園児たちの目は釘付けです。

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 遊びの広場では各学級のブースを園児たちが自由に回り、楽しみます。1・2年学級は「まとあて」と「ピンポン球チャレンジ」、3・5年学級は「スライム風船」、6年学級は「まとあて」と「迷路」を用意しました。

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 来週は新入学児童の体験入学や、中学校の学校説明会、体験入学が予定されています。日頃からのつながりを土台に、子どもたちにとって進級・進学が希望に満ちた節目となるよう町ぐるみで準備を進める2月のスタートです。

 (香小ライター2号)




20150126「負けて学ぶ」

    昨日は町のカルタ大会でした。香小からは低学年チームが出場。練習量豊富な他校のチームを相手に、3試合連続の予選リーグを戦いぬきました。

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 集中力と瞬発力、それにチームワークが求められる下の句カルタ。香小チームは決勝トーナメントに駒を進めることはできませんでしたが、他校の気迫あふれる試合ぶりからいろいろと感じ取っている様子がうかがえました。うまくいかなかった時こそ、真摯に物事を学ぶチャンス。いいところはどんどん真似をして、カルタはもちろんのこと、毎日の生活にも活かしてほしいものです。

 (香小ライター2号)



20150123「冬休みの作品から(3)」

   冬休みの作品紹介の最終回です。最後は手芸にチャレンジした3人の作品です。

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 フェルトを縫い合わせて作ったティッシュカバーです。簡単な作りなのですが、実用的に仕上がっています。上からかぶせるのではなく、安全ピンをはずして箱の方を入れるあたりも面白いです。

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 アイデアが目を引いたのがこの作品。ジーンズをリメイクしたバッグです。厚手の生地を上手に縫い合わせてあります。

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 目移りしてしまいそうなケーキも、色とりどりの野菜も全部フェルト製です。実はレジの中にもフェルト製のお金がいっぱい入っています。小さな子が遊んでも安全な、優しさあふれる秀作です。

 (香小ライター2号)


20150122「冬休みの作品から(2)」

   昨日に引き続いて子どもたちの作品を紹介します。今日は工作を中心に…。

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 加工しやすいバルサ材を使った本棚です。角をきれいに丸く仕上げるのにこだわったとか。見た目もスッキリ。整理整頓に役立つこと間違いなしです。

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 これは工作キットを活用した作品。貯金箱です。ハンドルを回すとコインが登っていきます。工作を通してカムの仕組みを学べますね。動きにあったオリジナルの絵もユニークです。

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 これもまた力作。リニアモーターカーの原理を再現した装置です。身近に手に入る物で作られています。中学校の理科の授業で使えるくらいの見事な出来栄えです。

 (香小ライター2号)



20150121「冬休みの作品から(1)」

  次の金曜は自由研究発表会。冬休みは「制作」を共通課題としたので、今回は「作品展」といった趣です。実に力作揃いなので、3回にわたって紹介します。

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 まずは見事な出来ばえのこの1枚。月夜のフクロウです。画用紙いっぱいに上手に描けています。「森の番人」の威厳タップリです。

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 可愛らしい紙粘土を使った作品たち。ふるさとの花、レブンアツモリソウは大きさも形もそっくりです。

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 全校の注目を集めたこの作品…何とこれも紙粘土細工です。思わず食べたくなる出来ばえ。作りながらおせち料理についてもちょっと勉強したそうです。

 どの学年のどの子が作ったのかは内緒です(笑) 気になる方は、展示中の作品や金曜日の発表会を気軽に見にいらしてください。

 (香小ライター2号)



20150120「みんなで初滑り」

    まとめの学期がスタートです。始業式では、冬休みの思い出と3学期の目標を全員が発表しました。インフルエンザの噂がチラホラと聞こえてくる中、香小は全員元気に揃って授業再開です。2015年最初の授業は全校でのスキー授業でした。

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 眼下に港や秀峰・利尻富士を眺めることのできるゲレンデを貸しきり、人とぶつかる心配もせずにゆったりと滑ることのできるスキー授業…礼文の子は恵まれています。

 (香小ライター2号)

 



20150116「一緒にチャレンジ」

      センター試験に高校入試…巷はテストの季節を迎えています。だからというわけではありませんが、香小では毎年この時期に漢字検定を準会場実施しています。準会場実施のためには10名以上の受検者がいることが条件です。ここ数年は中学生や保護者にも受検を呼びかけて、子どもたちの貴重な力試しの場面を維持しています。

 冬休みも終盤を迎えた今日は、11名の参加で漢字検定を実施しました。親子受検も2組あり、何とも微笑ましい限りでした。我が子と一緒に勉強なんて、簡単そうでいてなかなか勇気のいることです。ちなみに年に数回行われている「公開礼文検定」は、今では小中学生の学び合いの場といった趣ですが、その黎明期には親子受検のケースもチラホラと見られたそうです。仲良く二人三脚もよし。ちょっぴりライバル心を燃やすもよし。一緒にいられる間しかできない、素敵なチャレンジではないでしょうか。

 (香小ライター2号)



20150109「あっという間に」

     冬休みも折り返しを過ぎました。休みの日も郵便物等が届くので学校は必ず開けるのですが、ここ3日間は時化でフェリーも欠航。学校は訪れる人もなく静かです。

 「1月は行く。2月は逃げる。3月は去る」といいます。3学期は瞬く間に過ぎていきます。少し早い気もしますが、卒業式の準備を始めました。今年は113回目の卒業式。4名の児童が香小を巣立ちます。小さな学校の卒業式です。どうか気軽に足をお運びください。メッセージ等も大歓迎です。詳しい情報等は、後日HPにアップする予定です。

 (香小ライター2号)



20150105「仕事始め」

    三が日も明け、香小は今日から仕事始めです。とはいうものの、ほとんどの先生は帰省中で、学校には1号・2号と事務職員さん、公務補さんだけ…と静かな仕事始めです。元日以降は雪もなく、穏やかだった今年の正月。抜けるような青空の下で、新しい一年のスタートです。今年もよろしくお願いします。

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 (香小ライター2号)



20141230「もうすぐ新年」

        今日は朝から深々と雪が降っています。学校は1週間の年末年始休業に入りましたが、1号・2号は雪かきに汗を流しております。記録的な豪雨のあった年の終わりに、改めて災害時の初期対応や避難場所のお知らせが礼文町の全戸に配布されました。8月の経験から、香小がある地域は自治会館ではなく学校が避難場所に指定されました。学校はいざという時の地域の拠り所。雪に埋もれさせるわけにはいきません。

 日本中のあちこちが大雨や大雪に見舞われたこの一年。まだ不自由な生活を余儀なくされている方々がたくさんいる中、礼文は何とかおだやかな新年を迎えられそうです。ありがたいことです。北国ですから雪が降るのは当たり前。留守を預かる管理職2人で、頑張って雪かきします(笑) 明日の大晦日の夜は地域の神社へ揃って出かけ、新しい一年が良い年になるようにお願いしてくる予定です。それでは皆様、良いお年を。

 (香小ライター2号)



20141225「サンタさん、来ましたか?」

       登校してきた子どもたちに質問してみました。低学年は満面の笑みで、中学年以上は照れ笑いで「来ました」とみんな答えてくれました。プレゼントを尋ねてみると、ぬいぐるみやバッグ、好きなアイドルのDVDなど様々。「妖怪ウォッチ」のゲームソフトが届いた子が何人もいたとか。「サンタさんも、プレゼントの仕入れが楽だったかもね」という冗談に笑ってくれたのは高学年でした。

 まとめの授業を何時間かと終業式、それに大掃除で2学期も終了です。明日から冬休みに入ります。年末年始を除いて、2号もしくは1号が留守番をしています。(ちなみに2人共、島で年を越します) 何かあれば気軽に学校へ連絡をください。「おとな日記」の更新もスローペースになりますが、時折こちらも覗きにいらしてください。2学期もご愛読、ありがとうございました。

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 (香小ライター2号)



20141224「あたたかい言葉たち」

        数日ぶりに太陽も顔を出した今日。今学期最後のお便り配りを行いました。玄関の扉が開いた瞬間に「あら、○○ちゃん!」と声をかけてもらえる香小の子たち。学校だよりと一緒に手作りのカレンダーを手渡すと、特にお年寄りの方がていねいに声をかけてくれます。「わざわざご苦労様です」「ありがとうございます」「寒い中、えらいねぇ」…こんな思いやりあふれる言葉のシャワーをあびることができる子どもたちは幸せです。

 (香小ライター2号)



20141223「先生もサンタも準備完了」

       2学期も残すところあと2日。成績も付け終わり、通知表もほぼ完成。冬休みの宿題も職員室の片隅で出番を待っています。師走の忙しさを先生たちも無事に乗り切ったようです。終業式前夜はクリスマスイブ。ねじり鉢巻で徹夜覚悟で仕事をしている先生がいては、煙突から入ってきたサンタさんを驚かせてしまいます…もっとも、香小のストーブは全部FF式なので、サンタさんは入ってくることができませんが(笑)

 まだ波は幾分高いようですが、今日はフェリーの運行も再開。ケーキもプレゼントも海を越えてやってくる家にとっては、親子でホッとひと安心といったところでしょうか。

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 …誰ですか?島のサンタは黒いネコにそりをひかせてるだなんて言ってるのは(笑)

 (香小ライター2号)



20141222「五割五分五厘」

      隣町に遠征に出かけていた島のサッカー少年団。善戦の知らせとともに、フェリーの欠航で現地に足止めの連絡が。島内はさほど吹雪かなかったので学校は通常通り授業をやっていますが、各校何名かはやむなく欠席…という今日の状況です。

 タイトルは本日の香小の出席率。全校児童9名のうち4名がサッカー少年団です。実は先生も1名、我が子の応援に同行の末、足止め。香小生は時間つぶしに授業ができそうですね(笑)

 年末年始にかけて、完成した香小カレンダーを地域の皆様にお届けします。校区住民と町内の公共施設へ配布予定ですが、ほんの僅かだけ多く刷ってあります。もしもご希望の方がいらっしゃいましたなら、香小までお問い合わせください。(数量限定なので、品切れの際はご容赦願います) 1ヶ月限定で「版画ギャラリー」もHP上に公開しましたので、そちらもどうぞお楽しみください。

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20141217「備える」

     「数年に一度の猛吹雪」の可能性が…ということで、今日は臨時休校です。今年度の臨休はこれで2回目。前回はあの8月の豪雨の時でした。安全のためには迅速な判断と対応が大切であることを夏に学んだだけに、今回は各地で早くから休業や交通規制が始まった気がします。「数年に一度」や「数十年に一度」などという表現も、頻繁に耳にするようになりました。災害への「備え」の意識が高まっている現れでしょうか。

 そんな厳しい冬を迎えた中、香小では版画カレンダーづくりが着々と進行中です。

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 低学年は紙版画、中学年以上は木版画に取り組んでいます。出来上がったものは校区の各家庭を始め、島内の学校や公共施設に配布しています。何年も続けてきた取り組みで、新しい年への「備え」があることを学ぶ機会でもあります。

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 フェリーも欠航が続き、島の物流も数日間ストップ。ちなみに私は島への赴任が決まった時に、真っ先に冷凍庫を購入しました。こんな天気が続くたびに、「備え」があることのありがたさを実感しています(笑)

 (香小ライター2号)



20141216「食をともに学ぶ」

       自立の力を育む学習の一つに「食育」があります。楽しく食べることと同じくらい、正しく食べることは大切です。子どもたちが食の知識を深め、豊かに生きていくための学びの場面を、年間を通して設けています。今日は全学級で学年に応じた内容で毎日の食事について考える授業を行いました。

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 これまでは養護教諭やゲストに迎えた栄養教諭が授業を進めることが多かったのですが、今回はどの学級も学級担任がメインの授業者を務め、栄養教諭の方には解説や話題の提供などでサポートしていただく形態をとりました。子どもたちに教えながら、私達自身も改めて学習です。心と体の学習は生涯続くもの。それだけに、学校ではその基本を全員でしっかりと扱いたいものです。

 (香小ライター2号)



20141215「2学期のまとめ」

      先週の金曜は授業参観日。教科の学習と一緒に、全校集会も公開しました。2学期の成果を交流し、クリスマスも楽しんでしまおうという少し欲張りな集会です(笑)

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 誰が言い出したのかは知りませんが、何故か今回は全員が仮装で参加。クリスマスにちなんだ歌をみんなで歌い、集会がスタート。学級や個人の頑張りの発表の後、親子でミニバレーを楽しみました。低学年の子は2学期に覚えた漢字を披露。学習の成果に大きな拍手が送られていました。

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 (香小ライター2号)



20141212「育てる漁業」

      礼文島はリシリコンブの名産地です。島の夏はコンブの香りと早朝から干場で働く人たちの姿で彩られます。仕上がったコンブが集荷され始めると、北国の短い夏は終わりを告げます。こう書くと、コンブ漁は夏限定の仕事にも思えますが実はそうではありません。特に養殖コンブを扱っている漁師さんは冬場も大忙し。小さなコンブをロープに括り、海へと放流する仕事を、他の漁の合間を縫って年末の約1ヶ月間、集中的に行います。今日は地域の漁師さんに手ほどきを受けながら、昨年に続いて2度目の植え付け体験です。

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 5年生以下は今回が初体験。寒い中での指先を使った作業は大変ですが、子どもの吸収力は見事なもので、見る間にコツを掴んでいきます。昨年も経験している6年生はさすがの腕前で、漁師さんからも「大したもんだ」とお褒めの言葉が。

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 暖簾のようにコンブが括りつけられたロープ。子どもたちが作業した分は、この冬も「香小用」ということで港に放流しておいてくださるとのこと。長い冬が明けたら、またみんなで収穫する予定です。地域の産業をこうして学ぶことを漁師さんたちは本当に喜んでくれます。近い将来、子どもたちの中から後継者が生まれ、未来の島の子たちに同じ様にいろいろなことを伝えていってくれたなら…と夢は広がります。

 (香小ライター2号)



20141211「礼文焼への道(3)」

        夏に学校近くの川から粘土を採取し、秋にかけて造形・乾燥させた子どもたちの作品。ぜひとも野焼きで仕上げたかったのですが、天候不順でタイミングを逸しているうちにとうとう雪が降ってしまいました。そこで、町の施設にある電気窯をお借りして焼きあげることに。今回も中学校の美術の先生にお世話になりました。

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 出来上がりは何とも素朴な色合い。子どもたちが楽しみながら土をこねてできた作品は、校内に展示してありますので、何かの折に来校の際はぜひご覧ください。ちなみにお酒の好きな香小ライター1号・2号は揃って「ぐい呑」を作ったのですが、素焼きしただけでは使用できないと聞いてショック(涙)。中学校の先生が釉薬をかけてもう一度焼いてくださることになりました。

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 子ども以上に手間のかかった大人2人は揃って島で年を越す予定。正月には中学校の先生に感謝しながら一献傾けることにします。

 (香小ライター2号)



20141210「寒さも何のその」

       香小は学校規模のよく似た神崎小と年に数回、集合学習を実施しています。今日は今年度の最終回。今年は香小が会場になることが多かったのですが、今回はこちらから神崎小におじゃましました。

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 両校混成のチームで下の句かるたを楽しんだ後は、学校ごとに民舞「よっちょれ」を披露し合いました。カルタは町のカルタ協会の方に余韻の聞き取り方や戦術の手ほどきを受けながら対戦。小さな学校では実力差のないチームを組むこと自体が難しいのですが、今日は久々に接戦を味わうことができて子どもたちは大満足でした。給食もいつもの倍の人数で一緒にカレーを食べ、楽しいひと時に。築35年(ちなみに香小は15年)の神崎小の校舎は「寒いよ!」とのことでしたが、そんなことも忘れてしまうくらい、子どもたちの歓声で賑わった集合学習でした。

 (香小ライター2号)



20141208「もちつき会」

      「もちつき」と言えば年の瀬の風物詩。香小も毎年、師走を迎えると同時にもちつきをしています。昨日は地域の先輩や小さな子も招いての「もちつき会」でした。

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 今年は夏の子ども神輿に続いて小さな子が多く、とても賑やかな会に。4月に入学予定の子を始め、未来の香小生が元気いっぱいに参加してくれました。新しい年を望む「もちつき会」は、春からの学校の様子をどこかで予感させてくれる時間となりました。

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 (香小ライター2号)



20141205「大人を感じる・大人に学ぶ」

       「礼文を食べつくそう」をテーマに春から様々な体験学習をしてきた3・5年学級。今日は島の海産物について、漁組の方を講師に招いていろいろと話を聞きました。

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 ウニといえば「ノナ」と「ガンゼ」しかないと思っていた子どもたちは、他にも種類があると知って驚いていた様子。正式名称と俗称の違いも興味深かったようです。(ちなみに「ノナ」はアイヌ語に語源があり、「ガンゼ」は平安の頃から伝わるウニの古称「石陰子(かせ/がぜ)」に由来するとの説があります) 顔なじみの方でも、仕事の話…となると印象は少し違うようで、こうした機会に子どもたちは知識を得るだけでなく、「大人」や「社会」という存在について考えるきっかけをもらっているような気がします。そんな学びの場を与えてくれる地域の方々には本当に感謝です。

 (香小ライター2号)



20141127「期待も拡大」

        礼文では時々、中学校の先生が小学校に来て授業をしてくれます。今日は6年生が中学校の先生と算数の勉強。算数・数学の専門家と楽しく「拡大図と縮図」をテーマに1時間を過ごしました。

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 中学校の勉強は難しい分だけ、わかる楽しさ・できた喜びも大きいものです。入学前にこうした機会を経験できるだけに、礼文の子は「中1ギャップ」とは無縁です。1年を通しての小中交流で、心と体、そして頭の準備をしっかりとして島の小学生は育ち、巣立っていきます。

 (香小ライター2号)



20141126「お話の時間」

       香小では一昨年から保育所へ出かけての「読み聞かせ」を行っています。初めは高学年だけでしたが、今では全校での取組になっています。小学生にとっては表現力と思いやりの心を伸ばし、保育所の子どもたちにとっては学校生活への期待や安心感につながる有意義な時間です。昨日は1年生から5年生までが訪問に出かけました。小さな子どもたちもとても楽しそうです。12月には今度は保育所の子を学校へ招待する「香小まつり」が予定されています。礼文の子は保育所から連携の輪の中で育っていきます。

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 (香小ライター2号)



20141121「連携から一貫」

      礼文学発表会を見てきました。昨年よりも取組や発表の内容の工夫が進んだ学校がほとんどでした。印象に残ったことは、中学校・高校と進むにつれて発表の姿勢や語り口が洗練されていたこと。そして、どの学校に対しても熱心に参加者が耳を傾け、終了後は小中高の子どもたちが見事な連携で会場の片付けをしていたことです。小学校から高校までを貫く「礼文学」の成果はここにあると実感。「礼文が好きな人?」の問いに、高校生を先頭にほとんどの子が元気よく「ハイ!」と手を挙げたのも納得です。

 どれもが歩みと成果がわかる良い発表でしたが、特に感銘を受けたいくつかの学校に共通していたのは、子どもたち自身が「ねらいを理解していたこと」「見通しを持って学んでいたこと」「自分の言葉でまとめ、語っていたこと」。日頃の授業や集団づくりの足跡が見てとれました。「礼文学」は一つの「教科」ではなく、その学校の「教育課程」そのものだと改めて感じた発表会…来年はもっと多くの人に見てもらって、子どもたちを応援してほしいと願わずにはいられません。

 (香小ライター2号)



20141119「島の良さ・人の良さ・自分の良さを学ぶ」

      週末の礼文学発表会に6年生が全校を代表して参加します。2年に渡ったコンブについての学習の成果を中心に、全校での取組を発表します。スライドの写真の選定からまとめの原稿作成まで、ほとんどを自分たちの手でやりきっただけに、自信と説得力のある発表になりそうです。今日は当日会場へ来ることのできない下級生を前に、発表のリハーサルでした。ふるさとの人と風土に学ぶ「礼文学」と、確かな力を仲間とのつながりで培う「礼文検定」は、島の子どもの自立を支える二本柱です。

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 (香小ライター2号)




20141117「木だ!」

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     1年生の子は初めて木札のカルタを見たそうです。冬のお楽しみといえばスキーにスノーシュー、雪合戦に餅つき…そして「下の句カルタ」。明治時代に会津地方から伝わり、北海道の文化として長く愛されている遊びです。独特の書体で文字が書かれた札の読み方を覚えるのは大変ですが、覚えやすい平仮名や易しい漢字が使われているものからまずはお勉強です。1月の町の大会には香小からも何人か毎年参加し、他校の子たちと交流を深めています。

 (香小ライター2号)



20141116「文化フェスティバル」

     今年で17回目を数える、町の文化フェスティバルに一輪車クラブの子たちが参加してきました。始めて半年も経っていない1年生からベテランの6年生まで7名がこの日は出演。グループ技から個人技まで今年は全体的に安定感のある演技で、練習の成果に会場からは大きな拍手がおくられていました。

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 (香小ライター2号)



20141114「冬はともだち」

    放課後…やはり始まった雪合戦。あれ?カバン背負ったままの子もいるぞ(笑)

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 (香小ライター2号)

 


20141114「一夜にして」

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   香小の前もすっかり雪景色です。夏の間、日が暮れるまで遊んだグラウンドも真っ白になりました。春になるまで外遊びはお休み…とならないのが香小生。今度は雪まみれになって遊ぶ楽しみが待っています。一年を通して平日は外遊びと家庭学習、TVやゲームは休日に…というのが香小生のライフスタイルです。玄関に並んだ外靴も、この通り臨戦態勢です(笑)

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 (香小ライター2号)

 


20141111「ネットの危険を学ぶ」

    スマホにPC、ゲーム…子どもたちも今や、立派なネット社会の住人です。決して「使われる」ことなく上手に道具を使いこなし、この社会を生きていくには「正しい知識」と「正しい道徳観」が必要です。香小では駐在さんの協力を得ながら、昨年から情報モラルについて学ぶ講座を行っています。

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 具体的なトラブルの例も示しながらのわかりやすい内容。大人も聞いていて勉強になりました。ちなみに香小生は全員「LINE」の存在を知っていました。きっと身の回りの大人たちが利用しているのを見ているのでしょう。子どもたちに注意を呼びかけるのと同時に、私たち大人が正しい知識や認識を持ち、子どもたちの手本である事を忘れずに行動することが大切です。子どもたちの間のいじめやトラブルには、大人の世界の歪みが時として映しだされるものです。

 (香小ライター2号)


20141110「冬支度」

   夏の間、校舎の前を彩ってくれた花壇もシーズンオフに。全校で花を抜き去り、土に肥料を混ぜ込みました。冬の間にしっかりと土を休め、雪がとけたら、また来年の花壇作りです。

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 遊具もすっかり冬囲いが完了。こちらは公務補さんと校長先生、養教の先生が寒い中、半日がかりの作業でした。窓の向こう、ブルーシートで囲われた遊具を見た子どもは「冬だ…」とつぶやいていました。

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 (香小ライター2号)

    



20141109「大人も負けじと…」

      前日のフットサルの興奮も冷めやらぬ日曜、今度は香深地区の三校PTA親睦レクが催されました。三校の保護者・教職員合わせて50名あまりが参加し、ミニバレーに汗を流しました。

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 2時間ほどかけて、予選リーグと決勝トーナメントを実施。上位4チームには景品も用意されました。あくまでも「親睦」と言っているのですが、いざ試合が始まるとかなり熱の入ったプレーの連続。大いに盛り上がりました。大人同士が仲良く遊べて何より。さらに一人もけが人が出なかったことが何よりでした。

 (香小ライター2号)

 


20141108「伝統の底力」

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 礼文町では学校区対抗のフットサル大会が年に2回行われます。この日は高学年と低学年の2部門に全12チームが出場。全校児童9名の香小は、1名が掛け持ちをして何とか各部門に1チームずつエントリーすることができました。今年は各校の実力が拮抗し、白熱した試合の連続。低学年チームは予選リーグ最下位だったものの、決勝トーナメントでは1年生の初ゴールをきっかけに徐々に波に乗り、ついに決勝戦に。高学年チームは徹底した相手のマークに苦しみながらも僅かなチャンスを逃さず、練習で鍛えた電光石火の機動力で勝ち進み、こちらも決勝に駒を進めました。低学年は惜しくもPK戦に敗れて準優勝に終わりましたが、高学年は見事優勝。平成24年のこの大会からの連続優勝記録を「5」に伸ばし、伝統の力を示しました。

 (香小ライター2号)

 

20141107「関所?」

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     低学年はかけ算の勉強の真っ最中。学校のあちこちにこんな貼り紙が。どうやら扉を開ける前に九九を暗唱してから入るというシステムのようです。上級生たちも懐かしいのか、ときどき下級生の前で九九を暗唱しています。雪がちらつく頃の定番の光景です。

 (香小ライター2号)



20141105「クレープ祭り」

      昨日の放課後は児童会主催のクレープ祭り。学芸会成功のお祝いと、週末のフットサル大会への景気付けも兼ねて行われました。児童会書記局が休日返上で焼き上げた何十枚ものクレープに、児童のリクエストによって準備された多種多彩な具を入れて楽しみました。夏のたこ焼きパーティーに続いて、保護者や小さな兄妹たちも交えての賑やかなおやつタイムでした。

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 (香小ライター2号)



20141102「見守り続ける」

       保育所のお遊戯会がありました。未満児から年長さんのクラスまで発表した演目数は実に20。可愛らしい衣装に身を包んだ子どもたちが出てくる度に、会場からは大きな拍手と声援が送られていました。

 会場に集った参観者は120名以上という盛況ぶり。小学校から高校の先生たちまでもが見に来ていたというのも礼文ならではでしょうか。お父さん、お母さんたちも裏方を務めながら我が子の頑張りをサポート。子育ての輪の中で迎えた晴れの舞台…小さい子ですからお客さんの多さに目を丸くして演技が止まったり、張り切りすぎて周りとズレてしまったりなんてことは当たり前。そんな光景に大笑いしながらも、見ている大人たちの目がどこまでもあたたかいのが印象的でした。小学生や中学生の歌や踊りに島民が涙するのは、一生懸命な姿が心を打つのはもちろんのこと、小さな頃から町ぐるみで成長を見守り続けた感慨に胸がいっぱいになるからなのでしょう。

 (香小ライター2号)



20141030「島の恵みに学ぶ」

      今年の「礼文学」の取組もまとめの時期を迎えています。3・5年生は「礼文を食べつくそう」が合言葉。1学期は「山」へ出て、地域の方を講師に招き山菜採りを体験。2学期は「浜」に舞台を移し、漁師さんの仕事を精力的に取材しています。ウニ採りの苦労話や、ホッケの選別作業に子どもたちは興味津々です。

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 お土産にホッケをたくさんもらった3・5年生。町の栄養士さんの手ほどきを受けながら調理にも挑戦しました。できあがった料理はその日の給食に仲間入り。全校で島の恵みを美味しくいただきました。

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 一方、6年生は「コンブ」をテーマとした学習が2年目を迎えています。先日は、夏の間に加工した「香小印」のコンブを使って、チョット変わったコンブ料理に挑戦。こちらも全校でご相伴にあずかりました。6年生は11月末の礼文学発表会で学習の成果を報告することになっています。

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 (香小ライター2号)


20141029「タイムトラベル」

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     町の小学生みんなで南極観測隊に参加された方の話を聞きに出かけました。はるか遠くの見知らぬ場所の話はどれも新鮮で、講演の最中は驚きの声が次々と。お土産にもらったのは何と「南極の氷」。学校へ戻ってからみんなで触ってみました。

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 この2人は、氷がとける時の様子を観察。五感を研ぎ澄ました先にあるのは、氷に閉じ込められていた太古の空気です。

 (香小ライター2号)



20141027「世代や立場をこえて」

      日曜は「はちまる交流会」でした。町の福祉イベントの中でも一番大きなものです。会場には小さな子からお年寄り、障がいを持つ人からそれを支える人までが一堂に会し、秋の終わりの一日を楽しみます。香小は伝統の「礼文太鼓」を披露しました。

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 お昼休みには中学生と一緒に会場を回る「肩もみ隊」に参加し、午後は町内の4つの小学校合同での合唱も披露。元気いっぱいの歌声に、会場からは割れんばかりの拍手。地域の一体感が感じられる元気な交流会となりました。

 (香小ライター2号)



20141025「一輪車でつながる」

     年末にあるチャリティーイベントに向けて、一輪車クラブの練習が大詰めです。低学年から高学年までが一緒に練習に励む中、去年のリーダーだった卒業生が応援に来てくれました。ちなみに1年生は一輪車をすっかり乗りこなせるように。我が子の頑張りに刺激を受けたのか、今日はお父さんも練習に顔を出して一輪車に挑戦していました。とても素敵な光景でした。

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 (香小ライター2号)



20141022「霜月は目の前」

    「先生、見てください!」…登校した子どもたちの手には土の塊。よく見ると霜柱が。冷え込みの厳しかった今朝、花壇にできていたのをどうやら見つけたようです。駆け足で冬が近づいているのを感じます。

 近づいているといえば11月の町の美術展。習字と水彩画の制作が追い込みを迎えています。今日は1・2年生と6年生が一緒に体育館で習字の授業。好きな言葉を選び、画仙紙いっぱいに大きな字で書いていました。

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 (香小ライター2号)



20141020「地域の花」

    先週の学芸会にも出演してくれた隣の中学校の学校祭に出かけてきました。地域を明るくするために自分たちができることをとことん追求した、若さと情熱、優しさと思いやりに満ちた学校祭でした。香小生も全員が訪れ、舞台発表を目を輝かせながら鑑賞。客席の最前列は自然と小学生が並んでいるのも、集まった人たちの優しさと、中学生が小学生の憧れとなっていることを感じさせてくれる光景でした。

 どの学年の発表も立派でしたが、入学して半年の1年生たちがのびのびと笑顔で歌い、踊っていたのが印象的。香小の卒業生たちの躍動する姿に胸が熱くなりました。子どもたちの「本物の笑顔」…これこそが「地域の花」だと改めて感じた素敵な時間でした。

 (香小ライター2号)



20141016「香深井FC始動」

   2学期も後半戦に入りました。行事がまた一つ終わり、通常の日課で学校は動いています。校内では教育相談の真っ最中。子どもたち一人ひとりとの対話を大切にしながら、学習・生活での指導・支援のさらなる充実を目指しています。子どもも教師も頭と気持ちを切りかえて、冬休みに向けてのロングスパートです。

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 冬の間の体力とチームワーク作りに役立っている、フットサル少年団の活動も始まりました。監督・コーチはお父さんたち。練習の相手は父母や地域の大人、そして少年団OBの中学生が務めてくれています。チームの強さもさることながら、協力体制に見る地域の絆の強さも伝統の香深井FCです。

 (香小ライター2号)



20141012「終了後のお楽しみ」

   学芸会も無事終了。9人の学芸会に100人もの人が集まっていただきました。本当に感謝です。練習の成果をしっかりと発揮できた子どもたち。細かな反省点はあるのかもしれませんが、どの子もやりきった笑顔をしていました。終了後はPTAの協力でアッという間に片付けが完了。親子揃っての「慰労会」です。恒例は担任からの評価と子どもたち一人ひとりの感想、そして親からの熱い「お褒めの言葉」です。

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 8月にへき地実習に来てくれた大学生も今日は見に来てくれました。思いがけぬ再会に子どもたちも大喜びでした。

 (香小ライター2号)



20141012「間もなく開演」

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 子どもたちも元気に登校してきました。いよいよ開演です。今日は町内3つの小学校で学芸会が行われます。島が笑顔でいっぱいの一日になりますように。

 (香小ライター2号)


20141010「エール」

     全校児童が9名の香小は、1年生から6年生までが兄妹のようなつながりを持っています。学芸会を前に、今日はお互いへのメッセージの交換が行われました。最後の学芸会に臨む6年生からは、何とくす玉仕立ての手紙のプレゼント。紙吹雪と一緒に、一人ひとりへのメッセージが舞い降りてきました。

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 それぞれの学級が他の学年へと手紙を贈ります。練習をふり返っての感謝の言葉や、当日に向けた励ましの言葉を通して、子どもたちどうしの絆がグンと深まります。手直し練習も終わり、あとは学芸会当日を待つのみです。

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 (香小ライター2号)



20141009「真価は舞台裏に」

     今日は総練習。それぞれの学年が持ち味と役割を発揮した、学芸会に向けての気運の高まりが感じられるいい時間でした。舞台転換や衣装替えも本番同様にやってみた今日の練習…舞台上での発表だけでなく、先生たちはこんな場面にも注目することを忘れません。

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 脱ぎ着した私服や衣装はどんなに急いでいても畳ませます。きちんとできていない子には必ず声をかけます。舞台の上でも、外でも、頑張りに光と影を作らないことをこうした行事では特に大切にしています。不思議なもので、発表が真に充実していく時、子どもたちは自然と身の回りのことをきちんとするようになるものです。

 (香小ライター2号)



20141008「信じる厳しさ。信じる優しさ」

    「今、本当に全員が本気だったかい?」…朝の体育館に先生からの問いかけが響き渡ります。可能性を信じるからこその厳しい言葉に、子どもたちの目の色が変わっていきます。「できたか、できなかったか」ではなく、「やったか、やらなかったか」。舞台の出来ばえは、演じる者の心ばえです。明日の総練習に向けて、心地よい緊張感が漂い始めています。

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 (香小ライター2号)



20141007「縫いの達人」

   学芸会直前の体育館は常時暗幕が閉まっていて、いつもと違う雰囲気です。ステージ照明の中、衣装をつけての練習が始まると、いよいよ学芸会といった感じがしてきます。子どもたちの演技や歌声にも自然と力が入ります。

 衣装といえば、本校の事務職員さんの活躍なくしては学芸会は成り立ちません。洋裁の腕前はなかなかのもので、ミシンを操ってアッという間に衣装を作ってしまいます。作るだけでなく、どこかから借りてくる時も顔の広さをいかしてアッという間に交渉成立。同僚からも子どもたちからも実に頼れる存在として慕われています。今年も達人の仕事ぶりで衣装を縫っています。もちろん仕事の合間を「縫って」です(笑)

 (香小ライター2号)



20141004「定番の準備」

      礼文の人たちは「餅まき」が好きです。理由は定かではありませんが、町内の大抵のイベントの締めくくりは餅まきだったりします。町民のみなさんも楽しみにしています。「福を分かち合う」といった趣があり、何ともいい風習だなと感じています

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 香小の学芸会も、締めくくりは餅まきです。感謝のメッセージと顔写真付きの袋に入った餅を、会場のみなさんに子どもたちが振る舞うのが伝統になっています。餅はお店に頼まずに、PTAの手作りです。今日はお母さんたちが集まっての餅作り。用意した餅米は13kg、かわいらしい丸餅を600個以上作りました。

 (香小ライター2号)



20141003「大人も頑張ってます」

      学芸会の取組が佳境を迎えています。そんな中、名物のPTA発表の練習が始まっています。20代から50代まで、幅広い年齢層の教職員・保護者が参加します。ここ数年は「踊り」が定番です。練習は全部で4回。夜7時に集まって、45分程度。子どもたちの1時間の授業と同じくらいは頑張って練習しています。今年の踊りもなかなかハードです。地域のみなさん、お楽しみに。

 (香小ライター2号)



20141002「実りの秋」

     子どもたちが世話をしてきた温室もそろそろ片付けの季節。最後の収穫から帰ってきた低学年の女の子たちが大笑いしています。「見て!」と誘われるがままに行ってみると、それは特大のキュウリでした。

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 自分たちの足にも負けないくらいに育ったキュウリに2人は大喜び。仲良く半分に切って持ち帰りました。寂しくなった温室の代わりに、来週末は体育館が学芸会で実りの秋を迎えます。

 (香小ライター2号)



20140928「たからもの」

     今日は校区にある老人ホーム「礼宝園」のお祭りでした。開所以来、21年続いている行事に香小は2年前から和太鼓演奏で参加しています。町内の各団体がボランティアで店を出し、高校生も会場内のお世話や子ども向けのくじの店で参加するなど、世代間交流の場としてもしっかりと地域に根づいたお祭りです。

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 香深井地区は保育所、小学校、老人ホームが1つの地域の中に揃っている礼文の中でも貴重な場所です。会場には香小生を始め、おじいちゃんやおばあちゃんに久しぶりに会いに来た幼児や小・中学生の姿が。子どもたちの笑顔を見て、お年寄りたちもうれしそうです。子どもたちの笑顔も、お年寄りの笑顔も、どちらも地域の大切な宝物です。

 (香小ライター2号)


20140926「回帰と進歩の1年に」

      全道へき地複式教育研究大会が今年から来年にかけて宗谷で開催されます。礼文も管内9つの会場の一つです。今日は島外からの参加者を迎え、町研大会も兼ねてのプレ大会です。香小は低・中学年、2つの学級の複式授業を公開しました。

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 現在の礼文の教育連携や、町研の活動が始まるきっかけとなったのは、平成17年の管内複式教育研究大会でした。来年はそれから10年という節目の年。全道の教員と交流しながら、連携の意義と今日の教育課題を確かめ合う大切な1年が、このプレ大会を皮切りに始まります。小さな島の大きな子育ての輪を体感してみたい方は、ぜひ来年礼文島にいらして下さい。

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 (香小ライター2号)



20140924「積み重ねが大事」

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    災害が他人事ではないことを実感した、あの豪雨からちょうど一ヶ月経ちました。いざという時の行動力は、何もない時の積み重ねでしか培うことができません。今日は年に2回実施している避難訓練のうちの「地震・津波」編。香小はグラウンド横の高台が一番近い避難場所です。30mの高低差を一気に駆け上がり、2分半で全員が避難完了しました。

 (香小ライター2号)



20140922「ノーサイド」

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   週末にようやく青空の広がった礼文島。今日は小学生が勢揃いしての陸上記録会でした。平日開催にも関わらず、たくさんの地域の方々が会場に足を運んでくれました。会場そばの中学校や保育所も応援に駆けつけてくれて、待ちに待った記録会は大いに盛り上がりました。

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 学校対抗でもあるこの記録会。ライバルに勝った子、負けた子。自分のベストを尽くせた子、尽くせなかった子。競技ですから勝敗がつくのはしかたのないこと。でも、競い合っても島の子どもたちは実に爽やかです。小さい頃から学校をこえて交流をしてきたせいでしょうか。互いの良さを認め合い、他校の子にも声援を送ることができるのが礼文の子のいいところです。数年後には中学や高校で机を並べるこの子たちにとって、雨で三度も延びた記録会はきっと共通の思い出話になるはずです。

 (香小ライター2号)



20140917「バトンパス」

     陸上記録会は22日に緊急開催することになりました。このところ雷を伴うにわか雨が続いている礼文ですが、今度こそ晴れてほしいものです。記録会の花といえばリレーですが、グラウンド上よりも一足はやいバトンパスが児童総会の場で行われました。

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 平成26年度の香深井小も後半戦に突入です。リレーもリーダーの仕事も、苦しくとも投げ出さずに走りぬくことが大切です。そしてその頑張りを支えるのは、間違いなく仲間への信頼です。

 (香小ライター2号)



20140912「文化の秋へ」

    陸上記録会をまだ残してはいますが…9月ももう半ば。学校は文化の秋へと装いを変えていきます。ちょうど1か月後には学芸会。今日は今年の演劇作品が発表され、子どもたちに台本が配られました。週明けには配役が決まります。1年生から6年生までが総出演の劇です。

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 全校児童9名ですから、子どもたちはフル回転で舞台に上がります。劇の他にも太鼓、踊り、器楽に合唱。そして学級ごとに工夫をこらした発表もあります。あまりに忙しいので、PTAもチョットだけ張り切って(?)舞台発表をします。そして昨年からは隣の中学校が賛助出演し、力強い踊りを披露してくれています。プログラムが確定したらHP上にも公開します。小さな学校の一大行事をみなさんもぜひ楽しみにいらしてください。

 (香小ライター2号)



20140911「共生」

      全国で記録的な降雨が相次いでいます。道央地方で特別警報も出ている中、礼文も今日は朝から強い風と雨に見舞われています。50年に一度と言われた降雨災害からこの週末で3週間が過ぎようとしています。

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 あの日は激流と化した学校近くの川も、数日後にはいつもの表情を取り戻しました。川の周囲も安全になったので先週は釣りクラブの子たちが手製の竿を持って放課後に出かけました。見慣れた景色の厳しい面と優しい面の両方にふれながら、自然と共生することの難しさと豊かさを子どもたちは学んでいます。島の中の復旧も着々と進む中、この川にももうすぐ鮭が帰ってきます。

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 (香小ライター2号)



20140909「ねえ歌おう」

      町内4つの小学校の全児童が集い、合唱講習会が行われました。曲は昨年に続いて「ねえ歌おう」。初めは元気の塊といった感じの荒々しい歌声が、講師の先生の指導を受けるうちに合唱らしい美しい響きに変わっていく様は感動的でした。

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 普段は経験できない大人数での合唱。お腹の底から声を出す爽快感を味わえた香小生。学芸会の合唱もスケールアップするでしょうか。「はちまる交流会」ではこの小学生の合同合唱を今年も披露する予定です。残念ながら天候不順のため延期となってしまった陸上記録会は明日開催の予定。9月は躍動する姿で、10月は心のこもった歌声で町を明るくする島の小学生たちです。

 (香小ライター2号)



20140903「声援を力に」

     今日は水泳授業の最終回。一人ひとりが泳法や距離を申告してのまとめの発表会でした。

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 我が子の頑張りを見届けようと、仕事の合間を塗って8名の保護者の方がプールに駆けつけてくれました。たくさんの声援を受けながら、申告した目標以上の距離を泳ぐ子が続出。最後に6年生の子が再チャレンジの末に50mを泳ぎ切った時は、この日一番の歓声が響き渡りました。

 (香小ライター2号)



20140902「希望が走る」

    香小の伝統の一つに放課後マラソンがあります。5月から9月まで週に4日、雨の日以外は走っています。その日に走る距離は自己申告制。積み重ねの成果は校内に掲示し、互いの励みにします。フラワーマラソンと陸上記録会が力試しの大きな節目。その陸上記録会は今週末の日曜日です。

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 隣の中学校では学校祭のスローガンが「笑顔~地域の花をもう一度~」に決まったそうです。いつの時代も地域を明るく照らしてきたのは、元気な「子どもの姿」とそれを見守る「大人たちのつながり」。今年の陸上記録会もきっと、頑張る子どもと地域の人たちの笑顔がグラウンドいっぱいに広がることでしょう。この笑顔があるかぎり、礼文は大丈夫です。

 (香小ライター2号)



20140829「ごちそうさん」

    神崎小との集合学習。今日は合同での調理実習です。野外活動に役立つ飯盒での炊飯と、豚汁づくり。3つの班に別れて活動しました。

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 飯盒での炊飯は初めてという子も多かった今日。見事に炊き上がった時は歓声が上がりました。ふっくらツヤツヤに炊けたご飯はみんなでおにぎりにしました。

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 ちなみに見事な手つきで握るこの女の子。朝の連ドラでヒロインがおにぎりを作る姿に魅了され、家で食べたい時に握るようになった成果なのだとか。天気も良かったので、みんなで外へ出て楽しく昼食を取りました。同じ材料でも各班で微妙に味わいが違う豚汁の食べ比べも盛り上がりました。

 (香小ライター2号)



20140829「想像から創造へ」

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 図工の時間。子どもたちが流木を使ったオブジェ作りに熱中しています。男の子らしく、スケールの大きな作品ができそうです。工具を駆使しての作業も楽しそうです。これも自分の中に芽生えたものを表現する「勉強」です。

 (香小ライター2号)


20140828「初舞台」

   へき地校体験実習に来校している学生2名。わずか5日間という慌ただしい日程の中でも、しっかりと子どもたちの中に入って過ごし、学習や生活面での指導・支援に関わってくれています。「教職につきたい」という熱意が伝わってくる見事な頑張りです。

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 今日は4年生の学生教壇実習。初めての複式授業はとてもいい経験になったようです。2年生の学生も急遽2本の授業を今日は志願して担当。緊張しながらも懸命に授業を進める実習生の頑張りに、子どもたちも必死にこたえようとしているのが伝わってきました。

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 教師なら誰もが経験している「教育実習」。香小の先生たちも見守りながら初心に帰ることができました。いつか机を並べて一緒に仕事をする日が訪れるように、残りの大学生活で大いに学んでほしいものです。

 (香小ライター2号)



20140827「作る苦労から作る楽しさへ」

  自由研究発表会のご褒美が子どもたちのもとに到着。目録も兼ねた賞状には「ヘリコプター」「地球にやさしい自動車」「はばたく翼」と謎の品名が。興味津々の香小生の前に現れた正体は、ゴム動力の「ヘリコプター」「自動車」「パタパタ飛行機」の模型でした。

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 香小生は大喜び。早速、放課後にみんなで作り始めました。説明書を見ながら何かを作った経験の乏しい子どもたちは、お互いに見せ合ったり相談したりしながら悪戦苦闘です。ゲームにスマホ、パソコン…説明書はあっても、読まずに何となく使える物に囲まれている今の子どもたちにとっては、「説明書を読む」とは新鮮な経験なのかもしれません。

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 細かな部品を壊さないように慎重に作業すること約1時間。出来上がった模型が無事に動き、子どもたちは大喜びでした。作る喜びは作る苦労の彼方にあるもの。物への愛着もまたそこから生まれてくるものだと改めて感じた一コマでした。

 (香小ライター2号)



20140826「学びを伝える。自分を伝える」

      自由研究発表会を催しました。全員が夏休みの成果を発表し、質問や感想を交流しました。身の回りに意外と使われている「点字」について紹介した子と、親子で「バッティング」に必要な要素について検証した子が校長賞。台所に普通にある材料で「スケスケぷよぷよタマゴ」を作り比べてみた子と、塩を使って野菜が含む水分量を比較してみた子が教頭賞に輝きました。どの子も甲乙つけがたい内容だったので、他の子にも奨励賞が贈られました。

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 内容もさることながら、発表もまたなかなかのもの。取り上げたテーマや発表の工夫も、それぞれの個性が感じられるものでした。違う学年の発表に触れることも、発想を広げ、自分らしさに満ちた研究をすることにつながっています。次回の発表会は冬休み明け。今度はどんな発表が飛び出すか、今から楽しみです。

 (香小ライター2号)



20140825「期間限定。ぜひ声援を」

     記録的な荒天から一夜明けてフェリーの運行が再開。島外で足止めを受けていた人たちも始発便で次々と帰ってきました。その中に混じって、道教育大に在学中の学生が一日遅れで礼文の土を踏みました。今週1週間「へき地校体験実習」のため、香小教職員の仲間入りをする2人です。

 あいにくの臨休措置のため、香小生との対面は明日に持ち越しとなりましたが、先生方とは昼食を一緒にとりながら楽しく顔合わせ。午後には明日以降の打ち合わせや授業づくりの研修等、到着するなり精力的に実習に臨んでいました。とても明るく、元気のいい女性2名で明日からの香小生とのやりとりもとても楽しみです。木曜には4年生の学生が教壇実習、最終日の29日には神崎小と集合学習にも参加する予定です。実質4日間しか無い実習になってしまいましたが、密度の濃い経験となるよう地域のみなさんからも激励をお願いします。ぜひ、香小へ来て、声をかけてあげてください。

 (香小ライター2号)



20140825「大雨その後」

    香小のある香深井第一地区は、昨日の午後2時の段階で避難対応を解除しました。雨もやみ、香深井川の水位も危険な状況を脱したので、夕方までには地域のみなさんも自宅へ戻ることができました。自治会役員や消防団の方々の迅速な情報収集や避難の指示、町の職員さんたちによる非常食や毛布の準備、教職員や主婦の方々による炊き出しに保育所の先生や小中学生は幼児のお世話…と地域の底力が随所に感じられた数時間でした。午後の段階で児童及びPTA会員の安否や所在もすべて確認され、安全面等を考慮して今日の臨休措置を決定。各家庭に連絡をしました。

 島内各所では災害の痕跡がまだ見られ、町民総出で復旧作業にあたっています。香小も明日からは授業を再開します。

 (香小ライター2号)



20140824「こまった時は」

     礼文島では50年に一度という大雨が降っています。島内各所で土砂崩れ、冠水が発生している状況で、学校のすぐそばを流れている香深井川も河口に近い区域で水があふれています。朝早くから学校を開けて自主避難が始まり、消防団や町の職員の働きかけ、IP端末での指示を受け、お昼現在で70名ほどの地域住民が避難しています。自校給食の設備があるので昼御飯のおにぎりをみんなで作り、小さい子どもたちは絨毯敷きの部屋で持ち寄ったDVDを見て過ごしています。小中学生が幼児の面倒を見て、若い人たちがお年寄りにあれこれと気を配っています。今のところ、みなさんいたって元気です。「思いやり」が校風の学校に、「力合わせ」が根付いている地域の人たちが集まってピンチをしのいでいます。地域の真ん中に学校があることの大切さを改めて感じています。風雪に耐え、120年の歴史を刻んできた地域と学校の歩みの真価がここにあります。

 (香小ライター2号)



20140822「小さな学者たち」

     校内ではただいま夏の自由研究を展示中。休み中に取り組んだ工作や調べ学習の成果が並んでいます。昨年あたりから仮説に基づいた検証実験や、条件を変えての対照実験に取り組む子が増えてきました。テーマも旅行先の街や身の回りの騒音について調べたもの、自らが実験台となってのバッティングについての考察や塩や酸のはたらきについて実験したものと実に多彩です。

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 今日予定していた発表会は欠席者が出たために月曜の13時30分からに延期。作品の出来や研究内容、それに発表の様子を吟味し、優秀者には校長賞・教頭賞が贈られます。時間に余裕のある方は子どもたちの発表をぜひ見に来てください。展示コーナーも9月上旬まで開設中です。

 (香小ライター2号)



20140820「夏の定番」

     先日、地域の方から大きなスイカをいただきました。せっかくなので、全校生でスイカ割りをしてから食べることにしました。見事スイカをヒットできたのは9名中3名。旬のスイカで旬の遊びを楽しみました。

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 目隠しした子にみんなで声をかけあってのスイカ割り。冷えたスイカをめぐって熱い友情が生まれる夏の定番です。

 (香小ライター2号)



20140819「本物を見る意味」

    劇団四季のミュージカルを見に全校生でお隣の利尻町へ出かけてきました。「全校生」と書きましたが、礼文町の小学生から高校生まで文字通り「全校生」でのお出かけです。本物の芸術に触れてほしいという劇団関係者や全国の協賛団体、そして何より利礼3町の努力でこうした機会を毎年経験できている子どもたちは本当に幸せです。

 「体験し、感じること」は「深く学ぶこと」の入口です。作品に込められたメッセージとともに、自分を表現することの美しさや尊さを子どもたちには感じてほしいものです。そしてその「入口」から中へと踏み出す経験を、学校で生活できる時間のうちに一つでも多くしてほしいものです。感動と挑戦の先には必ず「学び」があるはずです。

 (香小ライター2号)



20140818「再会。再開」

   今日から2学期。日焼けした子どもたちが勢揃いしました。ほとんどの子が夏休みの課題を最初の1週間ほどで終わらせたとか。やることをやってから、タップリ遊ぶあたりはさすが香小生です。

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 始業式で交流した2学期の目標では、苦手なことからも逃げずにチャレンジするという内容が次々と。実に頼もしい限りです。体も心も少したくましくなった印象の2学期初日でした。

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20140811「お待ちしております」

    昨夜は香深地区の「海峡まつり」。「湖畔まつり」同様、地域の人たちによる出店が並ぶ、手作り感いっぱいのお祭りです。香小の子どもたちや先生が参加しているお店もあり、なかなかの繁盛ぶり。大きな声で接客したり、お金を取り扱ったりと、これもまた立派な社会勉強です。

 「ふるさとまつり」は今年で33回目。同じくらいの歴史を持つものに「礼文音頭」があります。町の開基100年を記念して作られたもので、かつては町民総出の踊りが町を練り歩いたそうです。香深井地区の盆踊りは道内各地の定番「北海盆唄」ではなく、この「礼文音頭」です。

 ちなみに子ども向けの曲は道民なら誰もが知ってる「子ども盆踊り唄」。こちらは「礼文音頭」の倍の歴史を持っている曲だとか。何と北海道教育委員会の企画により、学校の先生が作詞した曲なんだそうです。ご存知でしたか?週末、「シャンコ、シャンコシャンコ…」の歌が聞こえてきたら、どうぞ気軽に香小まで足をお運びください。

 (香小ライター2号)



20140808「ふるさと」

    夏祭りの便りが届く時期です。礼文も2日に分けての「ふるさとまつり」の真っ最中。船泊地区での昨日の「湖畔まつり」には香小の子たちも姿を見せ、最北の島の短い夏の夜を楽しんでいました。たくさんの人で賑わう中、学校の先生の姿はポツポツ程度…無理もありません。島外出身者が大半を占める教員にとっては、今がそれぞれの「ふるさと」に帰る時期なのです。

 来週は香深井地区でも「盆踊りの集い」が催されます。送り火のような提灯の灯に照らされて、盆明けの一夜に地域の人たちが集い、去りゆく夏を見送ります。帰省中の家族や仲間と楽しむ姿も昨年は多く見られました。かつては島内各所で行われていた盆踊りも、今では香深井地区を残すのみです。古き良き習慣を守るということは人との「つながり」を守ること。「つながり」を守ることは心の「ふるさと」を守ることなのかもしれません。

 (香小ライター2号)



20140803「トンボ」

     1週間ほど前からトンボの姿が見られ始めました。「何だ、もう秋か」という気にもなりますが、夏が盛りのトンボもいるようです。それが証拠に、礼文では暑い日が続いています。この週末は野球少年団が夏休み返上でグラウンドで汗を流しています。部活が休みに入ったらしい中学生の姿もチラホラ。「教うるは学ぶの半ば」と言うだけに、地道な努力が秋の新チームで実を結ぶのを見るのが今から楽しみです。

 練習の終わりには「トンボ」が仲良く並んでグラウンドの後始末。野球少年たちの夏も今が盛りのようです。

 (香小ライター2号)



20140730「あたたかさ」

    春先の週末のことでした。休日出勤をした折に校内を見回っていたところ、ボイラー室にある電気温水器が故障し、大量のお湯と蒸気が漏れていたのです。急いで温水器へのバルブを閉め、数時間かけてお湯の始末と換気を一人行い、週明け早々に教育委員会へ報告したということがありました。故障の状況は深刻で、温水器をまるごと交換しなければならない状況。幸い暖かくなり始めていた時期で、その温水器からの給湯場所でお湯を日常的に使う機会は減っていました。大きな機械なので交換にはお金がかかりますし、島外から調達しなければなりません。蛍光灯を1本取り替えるような軽い問題ではありませんでした。それでも再び雪が降る前には何とかしてほしいとお願いをしていました。

 町の方々のご尽力で温水器交換の予算を確保できたという知らせが届いたのは夏の初め。本当にありがたい話です。新しい温水器が届き、大忙しの島の業者さんが時間を工面してくれた結果、夏休み中の今日ついに交換と相成りました。暑い中、午前と午後の2回に分けての大仕事です。

 「菊作り 菊見る時は 陰の人」という言葉を思い出します。子どもたちが生き生きと過ごしている学校を、たくさんの町の大人が支えています。今年の冬もまた、掃除や手洗いの時に温かいお湯を使えます。その温かさに、少しでも陰の人たちのぬくもりを感じてくれる…そんな子どもたちを育てたいものです。

 (香小ライター2号)

 



20140729「思いやり」

   校舎前の花壇が見頃を迎えています。夏休み中も公務補さんが毎朝手入れをしてくれています。

 裏の畑や温室の世話を、高学年の子どもたちが1日おきに交代でしています。授業はお休みですが、小さな生き物の生命の営みは休むことなく続いています。そこにしっかりと関わらせることも大事な「教育」です。ザリガニを飼育していた学級は、休みに入る前に川へ出かけ、お里帰りさせてあげたそうです。これもまた、命を慈しむ心をさり気なく育てる素敵な実践です。

 (香小ライター2号)



20140724「ラジオ体操」

    夏休み中には6日間、ラジオ体操会が開かれます。首からカードをぶら下げた子どもたちが7時に学校に集まり、朝の体操をします。

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 「そういえば昔って、毎日やってなかったっけ?」「CDじゃなくて、本当にラジオ流して…」「あちこちから中継するんだよね」とは職員室での先生方の会話。確かにお盆近くまで毎日やっていました。6時半前から子ども会の方が大音響でラジオを流して、その音で目が覚めた子どもたちが集まってきて、まずは「ラジオ体操の歌」からスタートでした。ラジオを流しながら体操をしたことのない子どもたちはあの歌を知らないかもしれません。全国に配布されているCDには「第一」「第二」「みんなの」だけが収録。あの名曲「ラジオ体操の歌」も入れた方が…と思っているのは私だけでしょうか(笑)

 (香小ライター2号)




20140723「1学期終了」

    今日の午後は教室の中を空っぽにしてみんなで大掃除をしました。いつも見慣れた物がなくなってみると、あれこれと気がつくことも多いものです。子どもたちも1学期に経験したことを少しは思い返しながら掃除ができたでしょうか。

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 一生懸命に拭いた床は、休み中にワックスがけをします。ピカピカに生まれ変わった教室と、真っ黒に日焼けした子どもたちが再会するまで、学校は25日間の夏休みです。「おとな日記」もスローペースでの更新となります。元気な歌声の校歌が体育館に響き渡った終業式で、夏休みへの期待や目標を発表した香小生。おまけに今季初のプール授業にも出かけ、給食は大好きなカレー…気分はもう「夏モード」間違いなしです。

 夏休みの間は「地域が学校」です。子どもたちが安全に過ごせるよう、みなさんの目配り、声掛けをよろしくお願いします。何かあれば、気軽に学校へとご相談ください。平日は1号・2号いずれかが必ず出勤しています。

 (香小ライター2号)




20140721「近所づきあい」

   今日は海の日。3連休の最終日。香小生がいない学校に子どもたちの歓声が響きわたっています。隣の中学校が学級PTAレクでただいま来校中。親子で流しそうめんを堪能した後、パークゴルフを楽しむ予定だそうです。パークゴルフ場が近くて、流しそうめんができるような水回りが外にあって…と考えた時、子どもたちの母校の一つである香小のことをどうやら思いついたようです。島の学校の「連携」は一貫性と一体感のある教育実践にその真髄があると言えますが、土台となっているのは隣の家に醤油を借りに行くような、こんな気取りのない「近所づきあい」かもしれません。

 (香小ライター2号)



20140718「個性を活かす。個性に学ぶ」

  香小では昨年から児童が得意なことや興味のあることをみんなに披露する「教室」が時々催されています。音楽教室、工作教室、サッカー教室等、これまでに様々な「教室」が開かれ、今日は2回目の「理科教室」。テーマは「空気砲」でした。

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 段ボール箱で手軽にできる「空気砲」。TVなどでもすっかり有名になりましたが、実際に体験するのは初めての子ばかり。想像以上の風圧に一同ビックリ。後半は空気砲を使った「的当てゲーム」。一等賞になったのは意外な子。拍手喝采で幕を閉じた今日の「教室」でした。

 (香小ライター2号)




20140718「礼文焼への道(2)」

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  近くの川から採取した粘土に水を加えて撹拌し、それを濾して砂やゴミを取り除いたものを静置すること約3週間。沈殿物から水気を取り除くと、見事な粘土の完成です。

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 これを使って陶芸に挑戦。今日は島の2つの中学校から美術の先生が教えに来てくれました。お皿に土鈴、小物入れに茶碗…と、柔らかい土に悪戦苦闘しながら思い思いの形に整えていきます。

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 夏休みの間にしっかりと乾燥させて、2学期には窯で焼き上げます。

 (香小ライター2号)



20140717「節目を作る」

 今日は1学期の「がんばったね集会」。全員が1学期の目標に基づいた反省を報告しました。

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 一人ひとりの報告に続いて、1・2・6年生は器楽演奏、3・5年生は壁新聞や地図を学習の成果として披露。発表が終わるごとに感想の交流が行われました。

 香小では週の初めや学期の終わり、行事の前後などでの集会活動を大切にしています。竹が節を作りながら高く、しなやかに伸びていくように、子どもたちもこうした営みの中で強く、たくましく育っていくと考えています。

 (香小ライター2号)

  


20140716「自信と目標が生まれる時」

    今日の全校体育は鉄棒の発表会。全校生の前で自分の考えた技の構成を発表し、その後で演技に入ります。

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 心臓の鼓動が聞こえそうなほどに静まり返った体育館で、子どもたちは練習の成果を披露します。失敗した時は3回までやり直すことができ、ほとんどの子が納得出来ない演技の際は「やり直し」をします。全員の演技が終わったら、感想や次回への目標を発表し合います。

 まとめの学習が「テスト」ではなく「発表会」であるところに実は意味があります。教師に「試される」のではなく、努力の末に自分を「試す」。互いにそれを見合うことで「励まし合う」「認め合う」。そうした中での心の動きを「語り合う」「聞き合う」。学習する子ども自身と、それを支える集団が成長していくために必要な条件がそこには揃っています。

 (香小ライター2号)

 


20140714「針仕事」

    家庭科の授業をのぞいてみると、子どもたちが被服実習の真っ最中でした。

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 時代が平成になってからの家庭科の授業は年間55~60時間。かつての週2時間よりもその割合は少なくなっています。あれこれと便利な世の中にはなっていますが、せめて服のボタンがとれたら自分でしっかりと付けられるくらいにはなってほしいものです。

 それにしても近頃の裁縫道具のコンパクトで可愛らしいこと。昔はお弁当箱(それもドカベンサイズ)みたいなケースに大きな裁ちばさみが入って…「裁縫箱」でしたね。いまは小さくまとまって「裁縫セット」だそうです。

 (香小ライター2号)

 



20140713「内路神社祭」

    校区の一つ、内路地区にはかつて内路小学校がありました。学校がなくなって8年…様々な場面で地域の中から子どもたちの歓声が消え、寂しい思いをしている人も少なくありません。現在、内路からは2名が登校していますが、まだまだ香小への馴染みは薄いと地域の方々と話す度に感じています。

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 今年、香小では地域交流の一環として、神社祭の日に内路地区を訪問し、民舞「よっちょれ」を披露してきました。学校に来てもらうのを待つだけではなく、こちらから出かけていく努力も必要だと考えました。初めての企画でしたが、自治会の方々にあたたかく受け入れていただき実現することができました。

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 会館の前には30名ほどの方々が駆けつけてくださいました。遠くの方から船の仕事途中の漁師さんや、登山帰りの旅行客さんも視線を送ってくれました。初めは緊張気味だった子どもたちも、アンコールの時にはいつも通りの元気を発信することができました。踊っている間に港には陽がさしてきて、文字通り「地域が明るく」なった数十分間。内路地区の方々は喜んでくれたでしょうか。

 (香小ライター2号)




20140711「ご自由にどうぞ」

    以前に6年生が授業の中で作成した学校紹介のパンフレット。きれいに刷り上がったので、玄関に何部か置きました。

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 来校の折には、どうぞ手にとって気軽にご覧ください。もちろん、お持ち帰りもOKです。

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20140710「鳥のいる沢」

    「カフカイ」の語源はアイヌ語の「チカプナイ」。「鳥のいる沢」という意味です。礼文島の中でも特に風が穏やかで、耳を澄ませば朝な夕なに美しい鳥のさえずりが聞こえてくるこの地に学校ができて、今年で120年になります。今日は香深井小学校の誕生日。開校記念日です。

 鳥…と言えば、昨日はこんな鳥(?)も学校の上空を飛んでいました。

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 突然のエンジン音に誰かが草刈りでも始めたのかと思いきや、パラモーターを島外から来て楽しんでいる2人連れの姿が。休み時間には大人も子どもも外へ飛び出して、しばし悠々と空を散歩する様を眺めていました。

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 (香小ライター2号)




20140709「語って学ぶ」

    授業参観の後、全体懇談を行いました。いつもは学級ごとなのですが、今日は初めて違う学年の子育て真っ最中の親が机を囲んで1時間半、語り合いました。「帰ってから寝るまで、何やっていますか?」「お小遣いってあげてますか?」「いつ頃から言うこと聞かなくなりますか?」「どうしたらやることパッとできるようになるんだろう?」…実は気になっている話って結構あるものです。

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 「外遊びには4つの効果が」「人形遊びが復活?」「TVは録画して週末に」「家族でDVD購入貯金!」「毎日戦ってます!」…名言・迷エピソードが次々登場した今日の懇談会。好評につき、今後も時々実施したいと考えています。

 (香小ライター2号)




20140708「やれることはやる」

   鉄棒の授業が大詰めを迎えています。まとめの発表会まであと少し。あと一歩でできそうな技を繰り返し練習する姿が休み時間や放課後にも見られます。

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 体育の発表だけでなく、鼓笛や太鼓、運動会に学芸会と、休み時間や朝・帰りの時間を利用した自主的な練習が香小の伝統です。やれることは全てやる。そのための時間や場面は自分たちで見つける。そんな気概が学年をこえて脈々と受け継がれてきています。大切なのは結果以上に過程。「できたか、できなかったか」ではなく「やったか、やらなかったか」です。

 (香小ライター2号)




20140707「願いごと」

   将来、お医者さんになれますように。/保育園の先生になれますように。/プロ野球選手になって、大活躍したいです。/将来、100歳超えになれますように。/翔くんに会えますように❤/チーズ屋さんになれますように。/ラーメン屋さんになって、礼文に1号店を出せますように。/看護師になれますように。/花屋さんになれますように。/150歳までは生きられますように。/クレープ屋さんになれますように。/陸上選手になれますように。/24時間走れますように。…etc

 子どもの願いごとには夢があります。夢を語ることは大切なことです。

 全員、事故なく健康に過ごせますように。/楽しいことがいっぱいありますように。/物忘れをしなくなりたいです。…etc

 先生方の願いごとには、優しさとチョッピリ切なさがあります(笑)

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 七夕にちなんで、願いごとを短冊に書いて飾りました。給食もちらし寿司に七夕汁という特別メニュー。でもなぜか一番好評だったのは、おかずについた「ほうれん草の胡麻和え」…何とも健康志向の香小生です。でも、夢への第一歩は心身の健康ですから、花マルあげます。

 (香小ライター2号)




20140704「ふらりと…」

  地域の方が学校に寄ってくれるのは、何ともうれしいものです。今日の午前中は校区の自治会長さんが立ち寄ってくださいました。ちょうどお祭りのことで一度打合せなければ…と思っていたところ、その用件での来校。とても助かりました。

 お昼には漁業に従事されている方が来校。湿度の高い近頃の天気に、子どもたちが以前収穫した昆布の状態が気になっていたとのこと。仕事が空いたところを利用して、昆布を切り揃えに来てくださいました。せっかくなのでいろいろとレクチャーを受けながら、学校にいた子どもたち総出で作業開始です。

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 ふらり…と言えば、町の教育長さんもよく学校に立ち寄ってくださり、子どもたちや先生方を激励してくれます。本当にありがたい話です。今年の香小のテーマは「つながり」。こんな地域と学校との間の垣根の低さを、これからも大切にしていきたいものです。みなさんもどうぞ「ふらりと」学校へいらしてください。

 (香小ライター2号)




20140704「順調です」

 宿泊研修中の5年生。担任の先生から速報メールが何本も着信しています。「便りがないのは良い便り」と言いますが、「即メール・即レスが良い便り」が今の時代の主流といったところでしょうか。

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 夕食のピザはどうやら上手にできたようです。みんな楽しそうに頬張っています。1人2枚ずつとはなかなかのボリュームですが、野山をたくさん歩いた後なので、きっとアッという間に完食だったことでしょう。食事の後は定番のナイトウォーク。人気の少ない、見慣れぬ場所は、ただそれだけで立派な「肝試し」。夜は出歩かない礼文の子には貴重な経験だったようです。消灯時刻になるとすぐに眠りに落ちた5年生。6時半の起床まで爆睡だったそうです。シーツもきちんとたたんで後片付け。規律やマナーをしっかりと学ぶのも、宿泊研修の大切な目的の一つです。

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 2日目午前の研修は新聞社の見学です。高速輪転機から次々と出てくる新聞にビックリ。礼文ではいつも10時過ぎに配達される新聞を、今日は誰よりも早く手にした5年生。これをきっかけに、家でも新聞を読むようになれば…と少し考えたりもします。

 (香小ライター2号)




20140703「かわいい子には…」

  旅をさせよ。今日から2日間、5年生の2人は宿泊研修です。この研修も児童数の減少に伴い、ここ何回かは単独実施ができない状況にあります。学校の外に出て集団生活のマナー・ルールを学び、見聞を広める意味ではそれなりの人数で出かける事が必要です。今年は礼文小学校の5年生が合同実施を受け入れてくれました。来年一緒に修学旅行にでかけ、やがては中学校で机を並べる仲間と、早くから交流の機会を得られるのは本当にありがたい話です。

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 朝7時半。香小の仲間とお父さん・お母さんたちを前に出発式をしました。石窯でのピザ作りが体験できることと、みんなで肝試しに出かけるのがどうやら楽しみとのこと。週明けの土産話が今から楽しみです。

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正午過ぎ。学校宛にメール着信。宿泊場所に到着し、みんなで仲良くお昼ごはん中とのこと。

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 午後2時半。続報が届きました。ウォークラリーで急斜面をよじ登っています。稚内少年自然の家名物の「たまらん坂」です。自然の中で体を動かした後は、夕食のピザ作りです。

 (香小ライター2号)




20140702「仲たがい?」

    …したわけではありません。この2人(笑)

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 小さな学校では1つの教室の中で2つの学年が同時に授業を受けます。黒板も2つ用意し、座る向きも変えて、担任の先生はその間を行ったり来たりしながら授業を進めます。香小でも2つの学級でこの「複式授業」を実施しています。

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 今日は先生方みんなで低学年の授業を参観し、複式授業の指導技術の研修を行いました。来年は全道のへき地複式教育研究大会が宗谷で行われます。今年の9月はそのプレ大会。校内では研究や実践の整理が進められています。

 (香小ライター2号)




20140701「変わらぬ想い」

   香小には3人の学校評議員がいます。昨夜は今年度1回目の会議でした。

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 地域の方々の声を聞くことは、私たちにとって学びのひと時です。子どもの頃からここで暮らし、島の大人たちに見守られながら育ってきた人たちの言葉は、とても示唆に富んでいます。まるで同窓会のように昔話が次々と出てきますが、「でも今の時代は…」で話が終わってしまうことはありません。今も昔も子どもへの願いや学校への期待は変わらないものだと、胸がいっぱいになった1時間でした。

 (香小ライター2号)




20140630「背筋を伸ばして」

   香小の伝統の一つに「日本習字」があります。今日は月に一度の清書の日です。

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 入学と同時にほとんどの子が受講し始めます。今年も全校生が参加し、最も進んでいる6年生の子はただいま準五段の腕前。卒業生の中には中学生になっても続けて、八段位を取得した人もいます。町や管内の書道展にも毎年、たくさんの子が入賞を果たします。

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 放課後はいつも外で走り回っている子どもたちも、日本習字の日は姿勢を正し、心穏やかに半紙と向き合います。この「動」と「静」の切りかえもまた、香小生の確かな力につながっています。

 (香小ライター2号)




20140627「ふりかえる」

   中休みや昼休みは子どもたちをたくましくする時間です。全校遊びは体と絆を、児童会活動は自治の力を強くする、もう一つの「授業」です。今日の中休みは代表委員会。学級の代表が集まって、1学期前半の頑張りを確かめ合いました。

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 香小では、低学年のうちからこうした活動に児童が参加しています。節目ごとのふりかえりは、仲間と自分を見つめる目を間違いなく育てています。

 (香小ライター2号)




20140626「水遊び」

  夏が待ちきれないのか、放課後に水鉄砲で遊びだした子どもたち。よく見ると、中学1年生の姿が。確か今日は初めての定期テストだったはず…。一段落ついたのか、3月まで毎日のように外遊びしていた仲間と久しぶりに「水いらず」で「水遊び」していました。

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 (香小ライター2号)


20140626「ひだまり」

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 午後の授業が始まる前の10分間は読書タイム。本に親しみながら、元気よく遊んだ体と頭のクールダウンです。開放的な吹き抜けのスペースで、思い思いの場所で静かに本を読みます。何だかとてもあたたかな光景に見えるのは、大きな窓からの陽射しのせいだけではないようです。ここ数年、町や礼文に縁のある方々からの支援で図書の整備が進んでいます。ありがたい話です。子どもの歓声と、文化の香りに満ちた学校はいい学校です。

 (香小ライター2号)



20140625「一切れ62円?」

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    今日の給食にはメロンがつきました。メロンといえば、お見舞いや法事でしかお目にかかることができなかった…という方は間違いなく「昭和世代」です。さて本日、香小のみんなで仲よく分け合ったメロンはこちらでございます。

メロン1

 実に堂々たるお値段です(笑) 今も昔も高級品の第一線で活躍されている、威厳に満ちたお姿です。そんな「メロン様」をみんなでありがたくいただきました。

 (香小ライター2号)



20140625「礼文焼への道(1)」

     香深地区には「ドリームマッチ」という、学校種をこえた特別授業があります。今日のゲストは隣の中学校の美術の先生。何回かにわたって陶芸を教えてもらいます。どうせだったら、粘土を採取するところから体験しようということで、学校の近くの川へ出かけました。

粘土1

粘土2

 普段遊んでいる川の淵には、実に良質の粘土が眠っていました。これを使って焼き物を作ってみようというのが今回の企画。子どもたちも粘土の感触に興味津々です。

粘土3

粘土4

 高学年の女の子たちは花も恥じらうお年頃…途中から泥んこパックに夢中でした(笑)

 (香小ライター2号)



20140621「チャレンジ中」

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    香小には一輪車クラブがあります。活動は主に土曜の午前中。現在、1年生がデビューめざして奮闘中。何度も転びながら、上級生の応援を背にペダルを漕いでいます。

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  学校の中でも外でも、子どもたちは「見守られる」心強さを追い風に挑戦を続けています。何回かに一度は壁から壁までたどりるけるようになった1年生。「だんだん一輪車、楽しくなってきた」と汗を拭っていました。

 (香小ライター2号)




20140620「お便りくばりは、心くばり」

    香小では月に1回のペースで校区へのお便り配りをしています。今日は運動会のお礼の手紙とタオルを持って、9名で120件あまりを回りました。

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 上手に話せない子も中にはいますが、地域の方は笑顔であたたかく見守ってくれます。「わざわざご苦労さんですね」「運動会、天気でよかったね」「○○ちゃん、頑張ったね」と一軒一軒回る度に声をかけてもらい、どの子も配り終える頃には満足顔で学校へ戻ってきます。お互いの心が通い合う、素敵な時間です。

 (香小ライター2号)




20140618「お祝い」

    今日の放課後は児童会が主催の「たこ焼きパーティー」。蛸は地域からの提供、生地の出汁は子どもたちが収穫した昆布。先生方やお父さん、お母さんも何人か加わり、運動会が成功したお祝いです。

たこやき1

たこやき2

 竹串片手に鉄板囲んでの楽しいひと時。途中からはんぺんやチーズ、果てはチョコ入りと変わり種も登場して、大人も子どもも大はしゃぎでした。

たこやき3

 (香小ライター2号)



20140617「見て学ぶ」

 陶芸1

 一ヶ月ほど前に修学旅行に行ってきた6年生。旅先の陶芸教室で作った器が焼き上がり、週末に届きました。校内で展示を始めると、すぐに周りに子どもたちの輪ができました。陶芸2

陶芸3

陶芸4

陶芸5

 6年生たちは作品の出来に大満足。「帰ったら、すぐに使う!」という子も。下級生たちは先輩の作品を驚きと憧れの目で見ていました。

 昼休みには隣の小学校の鼓笛によるステージドリルを見に、近くの体育館へ急遽お出かけ。グラウンド回復が間に合わずに2日延期の末の運動会での披露でした。香小の何倍もの人数での発表に、子どもたちの目は釘付け。迫力のある演奏や見事な隊形移動に、大いに刺激を受けていたようでした。

 (香小ライター2号)



20140615「運動会やります」

グラウンド3小 

   グラウンド回復、間に合いました。天気予報からは傘マークも消えました。香深井小学校は予定通りに運動会を開催します。詳しい様子は後日アップします。

グラウンド4小

 例年は金曜の夕方と当日の朝の2回に分けて行う会場準備を、お父さんたちは40分ほどで一気にやってしまいました。太陽も顔を出し、舞台は整いました。

 (香小ライター2号)

 

 

20140614「日和上げ」

    昨夜は6名のお父さんたちが集まって運動会準備の打合せ。相談は30分ほどで終了し、その後は日和上げと相成りました。折しも雨脚が再び激しくなり、グラウンドが水浸しになっていくのを横目で見ながらでしたが、神頼みが通じたのでしょうか。今日は雨もあがり、グラウンドはどんどん乾いていっています。近所の神社の世話役も務めているお父さんが、先日のお祭りで上がった御神酒をグラウンドに撒き、神頼みの総仕上げをしていきました。

 ちなみに、昨夜の日和上げはどの程度だったかというと…

日和上げ

 これは御神酒と呼べる量ではありませんね(笑)

 (香小ライター2号)




20140613「雨ニモ負ケズ

グラウンド2小 

  今朝の香小グラウンドの様子です。昨夜、雨が一段落している間に水たまりはほとんど姿を消しました。今日も断続的に雨は降るようですが、風が強いのとまとまった量が降りそうもないところをみると、運動会の日曜開催に一歩前進といったところでしょうか。

 昨日の午後はPTAのお母さんたちが集まって景品の袋詰め作業をしてくれました。何と全員が参加。小さな学校なので人数が少ないと言えば少ないのですが、「全員」というのが何とも心強い話です。今夜はお父さんたちが集まって当日朝の準備の打合せをすることになっています。

 (香小ライター2号)


 

20140612「グラウンドも頑張っています」

グラウンド小

 6月12日午後2時現在の香小グラウンドです。あちこちに水たまりができています。雨が止めば、2~3時間で水が引き始めるのですが、振り続ける雨にさすがに香小グラウンドも苦戦しているようです。土曜日以降の回復に期待しつつ、天候判断はギリギリ当日の朝まで待とうかと考えています。

 昨日のうちに総練習を終えてしまったので、今日は少しゆったりペースで手直し練習をした子どもたち。疲れも溜まっていた頃なので、体力的には「恵みの雨」だったかもしれません。

 (香小ライター2号)



20140611「思い立ったら」

   未明から雨模様の礼文。天気予報も週末にかけて傘マークが突然並び始めました。島内屈指の水はけの良さを誇る香小グラウンドなので、前日の夜までに雨が上がれば大丈夫だとは思いますが…少々落ち着かない気分です。明日はまとまった雨が降りそうな予報なので、予定していた総練習を1日早めて、今日やることにしました。朝一番の打合せで即断即決、即行動。このあたりのフットワークの軽さ、チームワークの良さが香小の先生方のいいところです。タオル1

 香小名物のオリジナルタオルが今日できあがってきました。運動会のお礼に来賓や地域のみなさんに毎年配布しています。大人向けの種目に参加してくれた方への景品も大量に学校へと届きました。PTA、地域の協力も得てグラウンド整備も完了。運動会に向けて、着々と準備が進んでいます。あとは天気だけ。低学年の教室の窓際には、てるてる坊主がずっとぶら下がっています。大人は「日和上げ」にこれから毎晩励みましょうか…(笑)タオル2

 (香小ライター2号)

 

20140610「掲示板」

   玄関を入ってすぐの所に掲示板が1枚あります。この時期は紅白それぞれのチームが運動会の練習予定を書き込んでいます。予定の告知だけでなく、チームメイトへの励ましやいたわりの言葉も毎日のように書かれています。今日は通院のため島外へ出かけていったキャプテンからの、残ったメンバーへの長い手紙が貼られていました。中堅学年への期待や、ほっと一息つけるクイズも盛り込まれていて、読んでいて元気が出る内容でした。こんな瞬間に出会えるのもまた、運動会の取組の楽しみです。

 ボードの片隅に昨日から付箋が何枚も貼られ始めました。こちらは校長先生や保健室の先生から一人一人にあてたメッセージ。勝ち負け関係なく、子どもたちが互いの頑張りを認め、喜び合えるちょっとした心くばりです。ケータイ、スマホ、LINEにSNS…そんな時代に、香小はこんなアナログなコミュニケーションを大切にしています。

 (香小ライター2号)


20140608「日曜日のグラウンドで」

   香小生の男女比は1:2。女子が6名に対し、男子は3名。普段は少し寂しい思いをしている香小男子ですが、夏の間の週末はたくさんの男子に囲まれて過ごすことができます。香深地区の野球少年団の練習が学校のグラウンドで行われるからです。少年団2

 礼文は小さい町ですが、野球を始めサッカー、剣道、スキー、フットサルといくつものスポーツ少年団が活動を続けています。加えて、町教委主催の放課後ジュニアスクールや様々な文化・スポーツイベントが年間を通して開かれます。子どもたちは小さな頃から学校の垣根をこえてつながりあうことができます。

 野球の練習というと厳しく、熱いイメージですが、野球少年団の指導者たちはとても優しく、ていねいに子どもたちを支援しています。ちょっとした声かけや見守り方、突き放し方…教育の専門家としては学ぶことも多いなぁと感じながら、時折練習をのぞいています。

 (香小ライター2号)



20140606「つながる安心・つながる希望」

  放課後になると香小生は日が暮れるまでグラウンドで遊んでいます。そんな中に時々、中学生がやってきて一緒に遊んでいる光景が見られます。時代が移り変わっても、島の小学生と中学生の間には兄妹のような絆がしっかりと受け継がれています。年長者が年少者のことを「いつか来た道」と優しく見守る。年少者は年長者のそんな姿を「いつか行く道」と憧れをもって見る。礼文はそんな「優しさのリレー」が今も続いている地域です。

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 香小生も一年を通して隣の中学校と盛んに交流をしています。ともに汗を流してゴミを拾い、机を並べて勉強し、お互いの行事にも積極的に行き来をしています。今日は来週末に迫った運動会のポスターを持って、児童会書記局の面々が中学校へとお誘い活動に出かけてきました。

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 校長先生にあたたかく出迎えていただいた後で、中学校の生徒会役員とご対面。少し緊張しましたが、こんな経験を通して、子どもたちは中学校を身近で希望が持てる場所と感じるようになっていくのです。

 中学校に通う卒業生たちと一緒に、中学校の先生たちも運動会にたくさん足を運んでくれます。これも実に心強く、ありがたい話です。今年もまた、安心と希望に満ちた運動会になりそうで楽しみです。

 (香小ライター2号)

 

 

20140605「花とともに」

  香小の印象を尋ねると多く聞かれる声に「花壇がきれい」というのがあります。毎年5月下旬に学校前の花壇と、近くにある老人ホームの花壇の整備を全校児童で行っています。花壇その1

 学校前の花壇づくりは保育所の子どもたちと一緒。作業が終わったら、みんなで外遊びをします。老人ホームでは花を植えた後に全校児童でお年寄りに歌のプレゼントを続けています。今年はさらにサントリーフラワーズの赤い花プロジェクトに参加しているほか、礼文町の小学校全部に「人権の花」が寄贈されたので、花壇はいつも以上に華やかになりそうです。花壇その3

 小さな子やお年寄りに優しく接する心。小さな花を慈しみ、育てる心。何年も花とともに暮らしながら、子どもたちは自らの中に思いやりの芽を宿し、育てています。

 香小の花壇がいつもきれいな理由が実はもう一つ。それは毎日のように花のお世話をしてくれる公務補さんの頑張りです。時には子どもたちに直接手ほどきをしながら。時には黙々と土と向き合う後ろ姿で、花と香小生の成長を支えてくれています。

 (香小ライター2号)


20140604「昆布干し」

 今日は朝から全校児童で昆布干しに出かけました。昨年末に養殖昆布の植え付け体験をさせていただいたのですが、その時に子どもたちが植え付けたロープを「香小用」ということで漁師さんが特別にとっておいてくれたのです。

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 10mのロープには約260本の昆布がついていました。漁師さんの手も借りながら、運動会の綱引きさながらの収穫風景です。ロープから昆布を切り取ったら、きれいに並べて天日干しにします。昆布2

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家で手伝ったことのある子たちは、昆布の裏表を間違えることなく手際よく並べていきます。「これいい!食べたい!」という気が早い子もチラホラ。

 干し上がった昆布は全部学校でいただけることになりました。秋には完成予定の「香小印」のリシリコンブ。出荷先はこれから学校中で相談することにします。

 (香小ライター2号)


20140603「梅干し」

 今日の給食には梅干しがつきました。酸味を苦手とする子も少なくないからでしょうか。伝統食の割には、梅干しが給食に…という話はあまり耳にしません。私も40年近く給食のお世話になっていますが、何と初めてのことです。数日前から調理員さんや養護教諭が「どのタイプの梅干しなら…」と頭を悩ませていましたが、どの子もしっかりと食べていたようでひと安心でした。

 昨日、ようやくほんの一瞬だけ気温が20℃をこえた礼文島。短くも暑い夏はもうすぐです。梅干しの力で、夏バテせずに健康に過ごしてほしいものです。

 (香小ライター2号)



20140603「ごあいさつ」

 香深井小学校は全校児童9名の小さな学校です。 最北の島の小さな学校での出来事を「大人の」目線で綴っていきます。このページの執筆は「香小ライター2号」が担当します。たまに「香小ライター1号」も登場します。時々のぞいてみて、学校の空気を感じていただければうれしいです。

 (香小ライター2号)

 

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